セッション情報 | 一般演題(ポスター) |
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タイトル | P228 急性膵炎新重症度判定基準案に基づく重症度スコアの旧基準との比較 |
演者 | 菊池理(倉敷中央病院消化器内科) |
共同演者 | 辻喜久(京都大学消化器内科), 濱口京子(倉敷中央病院消化器内科), 山本直樹(倉敷中央病院消化器内科), 酒井章裕(倉敷中央病院消化器内科), 清輔良江(倉敷中央病院消化器内科), 堤康一郎(倉敷中央病院消化器内科), 平尾謙(倉敷中央病院消化器内科), 松枝和宏(倉敷中央病院消化器内科), 山本博(倉敷中央病院消化器内科) |
抄録 | 【目的】重症急性膵炎を早期に判定し集中治療を速やかに導入できれば救命率の改善が期待できる.よって急性膵炎の診療において速やかに重症度判定を行い集中治療の適否を判断することは極めて重要である.わが国では重症度判定には厚生労働省の急性膵炎重症度判定基準が一般に用いられているがより簡便にかつ正確に重症度を判定できるように改定案が作成され2008年から導入される予定である.今回新重症度判定基準案に基づく重症度スコアの有用性について報告する.【方法】2002年1月1日から2004年12月31日までに発症し当院にて入院加療を行った急性膵炎の182例を対象とし厚生労働省の急性膵炎重症度判定基準に基づく重症度スコア(旧スコア)および新重症度判定基準案に基づく重症度スコア(新スコア)を算出し致命率及び非死亡例の在院日数について検討した.【成績】来院時の旧スコアと新スコアの相関係数はα805(P<0.001)であり正の相関が認められた.死亡例は182例中14例であり致命率は7.7%であった.致命率に関しては旧スコア(P<0.01)新スコア(P<O.01)ともに有意に相関した.また死亡例を除いた168例について旧スコア(P〈0.001)新スコア(P<0、05)ともに在院日数と有意に相関した.【結論】新スコアは致命率の予測に有用であり膵炎発症早期の高次医療施設への搬送基準として有用であることが本検討においても示された.今後入院日数や医療費などの因子との関連についてさらなる症例の集積及び検討が必要であると考えられる. |
索引用語 |