| セッション情報 | 一般演題(ポスター) |
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| タイトル | P231 細径ビデオスコープによる経口胆膵管内視鏡検査の有用性 |
| 演者 | 美登路昭(奈良県立医科大学消化器内科) |
| 共同演者 | 山尾純一(奈良県立医科大学消化器内科), 吉田太之(奈良県立医科大学消化器内科), 沢井正佳(奈良県立医科大学消化器内科), 明石陽介(奈良県立医科大学消化器内科), 森岡千恵(奈良県立医科大学消化器内科), 塩山えりか(奈良県立医科大学消化器内科), 相原洋祐(奈良県立医科大学消化器内科), 堀内葉月(奈良県立医科大学消化器内科), 福井博(奈良県立医科大学消化器内科) |
| 抄録 | 【目的】経口胆膵管内視鏡検査において細径ビデオスコープは従来のファイバースコープより操作員や画質に優れより多様な病変の詳細な情報を提供する可能性があるが本法の報告例は少なく有用性や問題点の検討は十分になされていない.【方法】2004年5月~2007年10月に細径ビデオスコープ(OLYMPUSCHF type BP260)を用いて12例(男性10例女性2例平均年齢69.7才)に計13回経口胆膵管内視鏡検査を行ったこれらをまとめ対象疾患t検査目的乳頭切開等の乳頭処置の有無成績問題点について検討した.【結果】対象疾患は主膵管拡張を伴ったIPMN6例肝門部胆管癌2例胆管内占拠性病変4例.IPMN6例中4例は主膵管内病変の有無1例は病変の拡がり1例は通常型膵癌合併の有無を診断する目的で行い経口胆膵管鏡は治療方針の決定において全例で有用であった.肝門部胆管癌2例では胆管内進展範囲の診断を目的とし経ロ胆管鏡所見をもとに手術の可否切除範囲を決定し得た.胆管内占拠性病変の質的診断を目的とした4例中3例は総胆管結石症例で胆管造影やIDUSで胆管癌の合併が疑われたが経口胆管鏡にて肉芽や嵌頓結石t術後の変化と診断し得たIPMN6例中5例では乳頭口の開大があり乳頭処置なしで検査を施行し得たが1例にはEST(小切開)を加えた.肝門部胆管癌2例はそれぞれESTEPBDを必要とした.胆管内占拠性病変4例はすでにESTEPBDを施行されていた今回の調査期間において2回細径ビデオスコープの修理を必要とした【結語】細径ビデオスコープを用いた経口胆膵管内視鏡検査はその耐久性に問題はあるものの従来のファイバースコープに比し画像の大きさ明るさ画質操作性において優れIPMNの口出管内病変の有無拡がり胆管癌の進展範囲総胆管結石症例における胆管癌合併の有無の診断において有用であった.胆膵内視鏡診断の精度を高める手段として将来が期待できる. |
| 索引用語 |