セッション情報 | 一般演題(ポスター) |
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タイトル | P232 ラパ胆後cystic duct leakage症例の検討 |
演者 | 尾嶋仁(群馬県済生会前橋病院外科) |
共同演者 | 松本明香(群馬県済生会前橋病院外科), 加藤寿英(群馬県済生会前橋病院外科), 神山陽一(群馬県済生会前橋病院外科), 荻原博(群馬県済生会前橋病院外科), 細内康男(群馬県済生会前橋病院外科), 西田保二(群馬県済生会前橋病院外科), 桑野博行(群馬大学大学院病態総合外科学) |
抄録 | 1995年1月から2007年10月までに当院にて腹腔鏡下胆嚢摘出術(LC)は1618例施行している.術後のcystic duct leakage(CDL)は4例経験しておりその診断対処法経過について検討したので報告する.LC患者の平均年齢は58歳(27~81歳)で639%は女性であった.術後の合併症はO.62%の10例で内訳はCBD損傷=2例(O.12%)出血:2例(0.12%)術後出血:1例(0.06%)腸管損傷=2例(0.12%)CDL:4例(025%)であった.1997年以降手術時胆嚢周囲の炎症が強い症例や出血が多い症例以外は術中に腹腔内のドレーン留置は行っていない.CDL患者の平均年齢は44.5歳(33-60歳)で男性:女性比は3:1であった.全例ERCPを行いステントを挿入することにより症状は改善ERCP後平均10日(8~11日)で退院している.術後ドレーンを挿入していない症例でも腹.腔ドレナージすることなく症状は改善した.3例は術後早い時期に診断がついたためERCPを施行したが(LC後平均3日)最近経験した症例は腹部症状も軽度で血液検査でも異常を示さず腹水が貯留するのみで診断までに19日を要した術後10日目に腹水穿刺をして性状を調べた.淡黄色の腹水1500m1を吸引細胞診にて多数の炎症細胞を認め細菌培養にて無菌であった術後19日目にCTを施行肝周囲にbilomaを認めたため肝床部からの胆汁漏出を疑いERCP施行cystic duct断端のclipが完全脱落しておりCDLの診断でステントを挿入した. CDLはERCPを行い胆管ステントを挿入することにより数日で症状は改善されるため早めの診断が必要である.LC術後は血液検査の異常や腹部症状があればCDLの可能性を常に念頭に置き検査をする必要がある. |
索引用語 |