セッション情報 一般演題(ポスター)

タイトル

P236 当院における急性胆管炎に対するクリニカルパスの作成とその評価

演者 磯崎豊(松下記念病院消化器科)
共同演者 石川剛(松下記念病院消化器科), 鈴木建太郎(松下記念病院消化器科), 松山竜三(松下記念病院消化器科), 沖田美香(松下記念病院消化器科), 長尾泰孝(松下記念病院消化器科), 小山田裕一(松下記念病院消化器科)
抄録 【目的】2005年に「急性胆管炎・胆嚢炎の診療ガイドライン(以下GL)」が発刊され臨床現場で用いられている.我々は昨年のDDWでGLを参考にした急性胆管炎に対するクリニカルパス(以下CP)を作成し報告した.今回このCPを実際に運用しその成績と問題点について検討を行ったので報告する.【方法】Gしにより急性胆管炎の重症度判定後軽症例では保存的に中等症例の場合は24時間以内に内視鏡的胆道ドレナージ術(以下EBD)を施行し以後は同一のCPに従い治療することとした.CPでは標準的な絶食期間を2日抗生剤投与期間を4日と設定した.2007年4月から10月までにCPを運用した症例についてその有効性と安全性について検討した.【結果】期間中に当院で治療した急性胆管炎は14例でその内訳は軽症1例中等症13例であった.負のバリアンスが発生したのはEBD後の胆汁ドレナージが不十分であった1例(7%)のみであった.その他の症例では胆管炎は問題なく軽快していた.【結論】当院における過去の急性胆管炎に対する診療行為をGしに準じて分類解析しCPを作成した.良性疾患を原因とする軽中等症の急性胆管炎に対して本CPは有効に運用できた.今後軽症例での治療期間短縮および重症例治療の標準化の可能性について検討を加えていく必要があると考えられた.
索引用語