| セッション情報 | 一般演題(ポスター) |
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| タイトル | P247 皮下腫瘤を契機に診断された全身転移を伴う膵腺房細胞癌の一例 |
| 演者 | 池添実里(兵庫県立西宮病院内科) |
| 共同演者 | 白石衣里(兵庫県立西宮病院内科), 柳川和範(兵庫県立西宮病院内科), 堅田龍生(兵庫県立西宮病院内科), 安永祐一(兵庫県立西宮病院内科), 乾由明(兵庫県立西宮病院内科), 興梠隆(兵庫県立西宮病院病理), 西川正博(兵庫県立西宮病院内科) |
| 抄録 | 【はじめに】膵臥房細胞癌は膵腫瘍の約1%と比較的稀で早期に転移を起こす極めて予後不良の疾患である.皮膚病変として下腿に好発する皮下結節性脂肪壊死を合併することが報告されているが皮下に転移性腫瘤を認めたという報告例はない.【症例】68歳女性頚部前面の皮下腫瘤T食欲不振全身倦怠感便秘を主訴に来院.皮下腫瘤は可動性良好で約10mm大の硬い結節として触知され頚部前面や前胸部など体幹に多数認められた.腹部エコーにて肝に多発する腫瘍を認めたため精査目的に入院造影CTにて膵尾部に辺縁が造影される3x2cm大の腫瘍を認め肝胸壁腹壁腰~轡部にリング状に造影効果を受けるmultiple noduleを認めMRIでは脳第2腰椎脾腎副腎に転移を疑う所見を指摘され膵腫瘍の多発全身転移が疑われた.血液検査所見では腫瘍マーカーはCA19-9のみ355.2U/mlと高値であった.また消化管精査目的で施行した大腸内視鏡検査でt横行結腸に中央に陥凹を伴う約7mm大のIsポリープを認、め病理組織検査にてmetastatic adenocarcinoma(from pancreatic ac-inar cell carcinoma)と診断された.膵腺房細胞癌多発全身転移と診断したが経過中に脳梗塞を発症し治療を開始できぬまま入院後34日目に永眠された病理解剖の結果皮膚病変は真皮中層から皮下脂肪にかけて被膜を有する結節状の転移であった皮膚肝脾腎副腎t大腸脳骨に転移を認める膵体尾部原発の膵腺房細胞癌と診断した.【結語】転移性皮下腫瘤を契機に診断された全身転移を伴う膵腺房細胞癌という極めて稀な一例を経験した. |
| 索引用語 |