セッション情報 | 一般演題(ポスター) |
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タイトル | P250 血中グレリンIGF-1レプチン濃度に及ぼす胃粘膜萎縮の影響について |
演者 | 川島淳一(埼玉医科大学総合医療センター消化器・肝臓内科) |
共同演者 | 櫻田智也(埼玉医科大学総合医療センター消化器・肝臓内科), 大野志乃(埼玉医科大学総合医療センター消化器・肝臓内科), 青山徹(埼玉医科大学総合医療センター消化器・肝臓内科), 可児和仁(埼玉医科大学総合医療センター消化器・肝臓内科), 知念克哉(埼玉医科大学総合医療センター消化器・肝臓内科), 佐藤恵子(埼玉医科大学総合医療センター消化器・肝臓内科), 山内篤(埼玉医科大学総合医療センター消化器・肝臓内科), 加藤真吾(埼玉医科大学総合医療センター消化器・肝臓内科), 黒澤進(埼玉医科大学総合医療センター消化器・肝臓内科), 川本智章(埼玉医科大学総合医療センター消化器・肝臓内科), 屋嘉比康治(埼玉医科大学総合医療センター消化器・肝臓内科) |
抄録 | 目的:胃から発見されたグレリンはその生理作用として成長ホルモン(GH)分泌と食欲の充進作用が知られている.GHは肝からのIGF-1分泌を介して身体の成長を促進するので胃から分泌されるグレリンがIGF-1の動態に影響している可能性がある.一方レプチンは脂肪細胞にて産生されその食欲抑制作用によって食欲の調整や体重コントロールに関与していることが推測されている.レプチンは胃体部粘膜においても産生されていることが明らかにされておりt動物実験においてはレプチンがグレリンの分泌を抑制することが報告されているが動態と胃粘膜萎縮や血中グレリンの動態との関連性については明らかにされていない.今回演者らは血中グレリンIGF-1レプチンの血中濃度と胃粘膜萎縮との関連性血中IGF-Lレプチン濃度とグレリン濃度の関連について検討したので報告する方法:消化器外来を受診した210例の症例について朝食前に採血し血漿中のアシル化グレリンと非アシル化一グレリン濃度血清中のIGF-1レプチン濃度を市販のkitにて測定した.成績:血漿中アシル化グレリンと非アシル化グレリン濃度は胃粘膜萎縮症例において有意に低下していたまた血中IGF-1濃度は胃粘膜萎縮症例において有意に低下していた.しかし年令と強く負の相関を示し50-69歳の男性に限って検討すると胃粘膜萎縮の影響が認められなかった.またレプチンの血中濃度はBMIと有意に相関し血中グレリン濃度との相関性は認められなかった.正常BMI男性において胃粘膜萎縮との関連を検討しても萎縮の重症度の影響は認められなかった.結論:血漿中グレリン濃度は胃粘膜萎縮の進展とともに低下する血清中のIGF-1濃度は胃粘膜萎縮よりも年令と強く相関した.血清中レプチン濃度はBMIと有意に相関するが胃粘膜萎縮あるいは血漿中グレリン濃度との関連性は認められなかった. |
索引用語 |