セッション情報 一般演題(ポスター)

タイトル

P252 ラベプラゾールとラニチジン短期投与における酸分泌抑制効果の比較-Bravoを用いた健常人ボランティアによるクロスオーバー試験-

演者 小野尚子(北海道大学光学医療診療部)
共同演者 小野雄司(札幌社会保険病院消化器科), 西田麗(北海道大学消化器内科), 今井亜希(北海道大学消化器内科), 吉田武史(北海道大学消化器内科), 中川学(北海道大学消化器内科), 清水勇一(北海道大学光学医療診療部), 加藤元嗣(北海道大学光学医療診療部), 武田宏(北海道大学消化器内科), 浅香正博(北海道大学消化器内科)
抄録 【背景】H2プロッカーとプロトンポンプインヒビターは消化性潰瘍やGERDの治療に広く利用されているが酸分泌抑制効果の発現にはいくつか異なった特徴を有する.【目的】ラニチジンとラベプラゾールの短期投与について効果発現tolerance短期休薬後の薬剤効果をBravoカプセルを用いた連続胃pHモニタリングを行って評価すること.【方法】Helicobacter r7ylori陰性の健常人ボランティア7名を対象としクロスオーバー試験を行った.ラニチジン300mgもしくはラベプラゾール20mgを7日間投与後(Dayl-7)3日間休薬し同薬剤を再投与した(Day11-13).胃体上部にクリップ固定したBravoカプセルで連続的に16日間胃内pHモニタリングを行い薬剤効果はmedianpHとpH<4%timeで評価した【結果】ラニチジンとラベプラゾールではDay1のmedian pHpH<4%timeに有意差はなかった.ラニチジンはDay3分後酸分泌抑制効果の減弱が観察され特に夜間で効果の減弱が強かった.一方ラベプラゾールはDay2-Day7まで一定の強力な効果を示した.3日間休薬後に再投与したときの薬剤効果はラベプラゾールは初回投与と同等に発現したがラニチジンでは効果が弱かった.【結論】ラベプラゾールは初回投与再投与ともに安定した効果を示したがラニチジンは内服早期の耐性と再投与時の効果減弱が観察された.
索引用語