セッション情報 | 一般演題(ポスター) |
---|---|
タイトル | P255 85歳以上の超高齢者上部消化管出血に対する内視鏡治療の現況 |
演者 | 本田洋士(広島市立安佐市民病院内科) |
共同演者 | 永田信二(広島市立安佐市民病院内科), 中山奈那(広島市立安佐市民病院内科), 斧山美恵子(広島市立安佐市民病院内科), 川瀬理恵(広島市立安佐市民病院内科), 木村茂(広島市立安佐市民病院内科), 辻恵二(広島市立安佐市民病院内科), 大越裕章(広島市立安佐市民病院内視鏡科), 日高徹(広島市立安佐市民病院内科) |
抄録 | 【目的】近年高齢化社会に伴い高齢者の上部消化管出血が増加傾向にある.今回85歳以上の超高齢者上部消化管出血の臨床的特徴について検討する.【対象と方法】対象は2003年1月から2007年7月までの4年半の間に吐・下血のため緊急上部内視鏡検査を施行し入院した食道・胃静脈瘤を除く480例(男性351例女性129例平均年齢65.8±14.9歳)である.85歳以上を超高齢者群(以下A群)85歳未満を田暇高齢者群(以下B群)とし原因疾患貧血輸血の有無基礎疾患の有無内服薬の有無内視鏡的止血率再出剛率入院期間について検討した【結果】A群47例の平均年齢は8&9±3.0歳男性20例女性27例B群433例の平均年齢は633±13.4歳男性331例女性102例でA群ではB群に比べて女性が多かった原因疾患(A群/B群)は胃潰瘍257例(21/236)十:二戸腸潰瘍92例(7/85)Mallory-Weiss syndrome 32例(6/26)胃癌33例(5/28)その他66例(8/39)であった貧血(Hb<80g/dl)はA群36.7%(17/47)B群32.4%(139/429)で輸血施行例はA群で61.7%(29/47)B群39.5%(171/432)でA群で有意に高率であった.基礎疾患の合併はA群93。6%(44/47)B群71.8%(311/433)でA群で有意に高率であった抗凝固剤・抗血小板剤の内服はA群17.3%(8/46)B群19.2%(78/406)でNSAIDの内服はA群33.3%(15/45)B群27.3%(115/421)であった.内視鏡的永久止血率はA群では100%(47/47)B群では990%(426/430)とともに高率であった.再出血率はA群6.3%(3/47)B群7.6%(33/433)で差を認めなかった.入院期間は高齢者群141±9.4日若年者群13.4±7.7日で差を認めなかった.【結語】85歳以上の超高齢者上部消化管出血では循環動態安定のため輸血が必要であったが急性期での全身管理に注意すれば内視鏡的止血術は有用と考えられた. |
索引用語 |