セッション情報 一般演題(ポスター)

タイトル

P259 Helicobacter pylori(Hp)及びOkadaella gastrococcus(Og)免疫検査法による胃粘膜組織疾患考察

演者 岡田隆幸(オカダメディカル)
共同演者 堀和敏(兵庫医科大学内視鏡センター), 三輪洋人(兵庫医科大学内科学上部消化管科)
抄録 【目的】Ogはウレアーゼカタラーゼオキシダーゼ陰性でアルジニンアミノペプチターゼ陽性微嫌気嫌気性のグラム陰性球状菌で胃粘膜細胞質内に存在する事ができる.一方Hpは主に胃粘膜細胞質外に存在するとされる. OgとHpの免疫染色検査法を用い胃粘膜組織疾患との関係をさらに詳しく比較検討した【方法】Hp陽性の慢性胃炎患者8名(男性:女性=5:3年齢21-83)から胃生検したホルマリン固定標本を用いpolyclona1 rabbit Og antibodyによる免疫染色法(第93回JSGE学会総会で発表)とpolyclona1 rabbit Hp antibody(Dako)免疫染色法にavidin biotin peroXidase complex techniqueを同時に施行.粘液層上皮粘膜細胞固有腺細胞(体部前庭)粘膜固有層間質組織中のリンパ球組織球好中球赤血球血管内皮細胞及び腸上皮化生部の杯細胞及び近隣細胞萎縮ビラン潰瘍部に付いて検討した.【結果】強~弱度のOg免疫染色反応が間質組織細胞及び粘膜固;有層を含めた胃粘膜組織に見られた.特に粘液層被蓋上皮細胞上と細胞質内固有腺細胞上と細胞質内で強度のOg免疫染色反応が観察された.腸上皮化生部を含む胃粘膜組織細胞核にもOg免疫染色反応を認めた. Hp免疫染色反応は粘液層で強~急度被蓋上皮細胞上と固有腺細胞上で中~弱度上皮細胞間で二度6例の上皮細胞質内には観察されなかった.稀に2例の上皮細胞質内で極弱度のHp免疫染色反応を認めるにとどまった四度のHp免疫染色反応を1例の粘膜固有層にわずか一部認めたのみであった.ビラン潰瘍部萎縮腸上皮化生部の杯細胞及び近隣細胞に強~中度のOg免疫染色反応を認めたがHp免疫染色反応は陰性であった.【結論10gとHpは共存しOgはintracellular and ex・tracellularであるがHpは主にextracellularであった. Hp感染胃組織疾患を検討するうえでOg感染による影響を含めて考察する必要がある.
索引用語