| セッション情報 | 一般演題(ポスター) |
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| タイトル | P264 ペプシノゲン法による胃がん検診で発見されたH.pylori陽性萎縮性胃炎患者に対する除菌療法-組織学的所見と自覚症状に関する検討- |
| 演者 | 中水流正一(済生会千里病院内科) |
| 共同演者 | 鈴木都男(済生会千里病院内科), 佐々木一之(済生会千里病院内科), 藤澤慶子(済生会千里病院内科), 有光晶子(済生会千里病院内科), 奥田偉秀(済生会千里病院内科), 堀本雅祥(済生会千里病院内科), 中島譲(済生会千里病院総合診療部), 岡本茂(済生会千里病院臨床検査科), 辻晋吾(大阪大学消化器内科), 林紀夫(大阪大学消化器内科) |
| 抄録 | 【目的】H.pylori(以下Hp)感染により萎縮性胃炎が生じ胃癌発生に深く関与していると考えられている.我々は一般住民検診として行われている血清ペプシノゲン検査で同定された萎縮性胃炎患者にHp除菌療法を行い除菌前後の組織学的変化および自覚症状の変化について検討した.【方法】大阪府吹田市の血清ペプシノゲン法による胃がん検診が陽性で当院で内視鏡検査を受け迅速ウレアーゼ試験(又は血清Hp抗体)陽性で組織学的萎縮のある患者に対してHp除菌療法を行ったHp除菌治療はOmeprazol 40mgAMPC 1500mgCAM 800mgを7日間投与した除菌治療1年後に内視鏡検査を行い組織学的変化を検討した.生検は胃体中部小弩と前庭部大奪から採取しUpdated Sydney Systemに基づいて0~3でスコア化したtまたGSRS(日本語版)を用いて自覚症状の評価を行った【結果】2003年10月から2006年6月までにHp除菌療法を行い除菌治療1年後に組織学的変化の解析が可能であった42例(男性10例女性32例平均年齢57.1±92歳)を検討した.除菌成功は27例失敗は15例であった.胃体部小物と前庭部大轡における萎縮と腸上皮化生スコアの変化を除菌成功群除菌不成功群において検討したところ除菌成功群における胃体部小網と前庭部大口の萎縮スコアが有意な改善を示した(p=OOO2p=0.01).腸上皮化生の改善はみられなかった.GSRSによる自覚症状の検討が可能であったHp陽性者のうち除菌成功群23例について検討したところ除菌による自覚症状の有意な変化はなかった.【結論】Hp陽性萎縮性胃炎患者では除菌によって1年後には胃体部小生と前庭部大曲において萎縮が改善することが示された.GSRSを用いた検討では除菌による自覚症状の有意な変化はなかった. |
| 索引用語 |