セッション情報 |
一般演題(ポスター)
|
タイトル |
P270 染色体不安定を呈するaneuploid胃癌は22q11.23のコピー数減少を呈する
|
演者 |
内山哲史(岩国市医療センター医師会病院外科) |
共同演者 |
足立淳(岩国市医療センター医師会病院外科), 佐々木功典(山口大学大学院医学系研究科分子病理学) |
抄録 |
癌ではゲノム不安定を呈することは良く知られている.ゲノム不安定性は大きくはマイクロサテライト不安定性(MIN)と染色体性不安定性(CIN)とに分類される. CINはしばしばaneuploidyと密接に関係しそれらの発生に関与する遺伝子は多く報告されている.しかしながら胃癌におけるC]Naneuploidyにかかわる遺伝子異常についての報告はない.本研究ではFISHサイトメトリーアレイCGHを利用してCINとaneuploidyとに関係するゲノム異常を胃癌において検討した.FISHによって解析した染色体数の細胞間でのバラツにより染色体不安定性をサイトメトリーによるDNA量測定によりploidyをさらにアレイCGHによりDNAコピー数異常を解析した.その結果22q11.23のコピー数減少がCIN陽性aneuploid癌にて有意差をもって高頻度に検出された.22q1123に存在するがん抑制遺伝子のコピー数の減少と染色体不安定性aneuploidyとの関係が示唆された.この関係が胃癌に特異的であるのかはあるいは他臓器癌にも当てはまるのかは今後の他臓器癌での解析に待たねばならない. |
索引用語 |
|