セッション情報 一般演題(ポスター)

タイトル

P271 胃腺腫(groupIII病変)の癌化例の検討

演者 林亨(香川県立がん検診センター)
共同演者 北村晋志(香川県立がん検診センター), 青木利佳(香川県立がん検診センター), 板東玄太郎(香川県立がん検診センター), 安田貢(香川県立がん検診センター), 鹿児島彰(香川県立がん検診センター), 井上博之(香川県立がん検診センター), 山ノ井昭(香川県立がん検診センター), 川瀬良朗(香川県立がん検診センター), 山本洋介(香川県立がん検診センター)
抄録 【目的】胃腺腫(groupIII病変)は経過観察中の癌化などが問題になる.今回当施設にて経験した胃腺腫(groupIII病変)の癌化例について検討した.【方法】対象は当施設のGIFおよび生検にて胃腺腫(grouplII病変)と診断された146症例のうち3年以上経過観察された56症例である.対象患者は男性37名女性19名平均年齢64歳だった経過観察期間は3-11年平均5.6年だった.【成績】腺腫全体の長径は0-5mmが8例6-10mmが19例11-15mmが5例16-20mmが7例21mm以上が4例だった.平均長径は11.6mmだった.肉眼型は1型が4例Ha型が37例陥凹型が3例だった.色調は正色調が11例白色から槌色調が21例発赤を認めるものが12例だった.表面性状は穎粒結節状が7例だった.最終診断で癌が4例認められたまた経過中に他部位に癌を2例に認めた.【結論】癌化例の特徴として初回のサイズが大きい1型がIIaより多い表面が結節状が多い発赤を伴うものが多い高度異型を認める病変が多い増大例が多いなどの特徴が報告されている.今回の検討では明らかな特徴は認められなかったが他部位も含め10.7%の高率に癌を認め改めて厳重な定期検査が必要と考えられた.
索引用語