セッション情報 一般演題(ポスター)

タイトル

P273 早期胃癌に対するESD後に胃切除胃全摘を要した症例の検討

演者 弓場健義(大阪厚生年金病院外科)
共同演者 山崎芳郎(大阪厚生年金病院外科), 籾山卓哉(大阪厚生年金病院外科), 伊藤章(大阪厚生年金病院外科), 森本芳和(大阪厚生年金病院外科), 赤丸祐介(大阪厚生年金病院外科), 河野恵美子(大阪厚生年金病院外科), 渡邊祐介(大阪厚生年金病院外科), 別府直仁(大阪厚生年金病院外科), 別府曜子(大阪厚生年金病院外科), 高橋佑典(大阪厚生年金病院外科), 岩上佳史(大阪厚生年金病院外科), 奥田紘子(大阪厚生年金病院外科), 赤坂智史(大阪厚生年金病院内科), 道田知樹(大阪厚生年金病院内科)
抄録 【目的】ESD(Endoscopic submucosal dissection)の導入により早期胃癌における内視鏡治療の適応が拡大されつつある.当院では2006年4月よりESDが導入されたがESD後に胃切除胃全摘の追加を要した症例が出てきておりこれらについて臨床病理学的に検討を加えた.【方法】2006年4月~2007年9月に胃癌に対してESDを171例に施行した(ITナイフ).術前深達度M大きさは問わず組織はpaptubを基本とするが未分化も一部適応とした.ESD後に胃切除胃全摘となった12例を対象とし臨床病理学的に検討した.【結果】ESD施行下聞は40~250分(中央値70分)腫瘍径は9~45mm(中央値26mm)切除範囲は長径35~72mm(中央値50mm)であった. ESD標本の深達度はM2例。 SM210例で、組織型はtub14例tub2 6例sig 2例であった. UL(+)は6例でありlyO 10例ly1 1例Iy31例でvO 11例v11例でVM(+)1例LM(+)1例VM(+)LM(+)1例であった.根治度はEB 9例EC 3例であった.手術適応の理由はSM2が8例VM(+)1例LM(+)1例vM(+)LM(+)1例sigでuL(+)が1例であった.ESDと手術の間隔は25~60日(中央値41日)であった手術はLADG(Dl+β)4例胃全摘(D1+3)7例(空腸パウチ間置4例R-Y3例)残胃全摘1例を行なった. LM(+)例のみ腫瘍残存を認めたが他の11例には認めなかった.全例ともリンパ節転移を認めずPM(一)DM(一)でStage IACur Aとなった.【結論】ESD後根治度EBEC症例に対しLADGおよび胃全摘を行い全例根治度Aとなった.
索引用語