セッション情報 | 一般演題(ポスター) |
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タイトル | P274 早期胃癌の術前診断の正確性に関する検討~ESDを導入して~ |
演者 | 赤坂智史(大阪厚生年金病院内科) |
共同演者 | 貫野知代(大阪厚生年金病院内科), 松浦民子(大阪厚生年金病院内科), 森口彩(大阪厚生年金病院内科), 池澤賢治(大阪厚生年金病院内科), 小野亜紀子(大阪厚生年金病院内科), 由雄祥代(大阪厚生年金病院内科), 千葉三保(大阪厚生年金病院内科), 明田寛史(大阪厚生年金病院内科), 水野龍義(大阪厚生年金病院内科), 前田晃作(大阪厚生年金病院内科), 内藤雅文(大阪厚生年金病院内科), 道田知樹(大阪厚生年金病院内科), 片山和宏(大阪厚生年金病院内科), 弓場健義(大阪厚生年金病院外科), 春日井務(大阪厚生年金病院病理科) |
抄録 | 【背景と目的】2006年4月より当院ではESDを導入しそれに伴い早期胃癌の治療例数が大幅に増加し同時に外科との合同カンファレンスを開始した.今回術前診断の正確性についてESD導入前後の比較も含め検討した.【対象】2005年4月から2007年10月の間に外科手術を施行した174病変中術前診断M22SM28病変術前Mと診断され内視鏡治療を施行した177病変の計227病変を対象とした【結果と考察】術前診断の正一山はM癌で89%(178/199)SM癌で60%(17/28:誤診11例中M癌5例SM以深6例)であった(p<O.01).口吟率はESD導入前M癌83%(10/12)SM癌53%(9/17)ESD導入後M癌90%(168/187)SM癌73%(8/11)と導入後はM癌SM癌ともに正診率は上昇傾向であった.また術前SMと診断されたM癌5例の内訳は5例ともUL(+)3cm以上の病変1例でガイドライン病変は含まれなかったが、適応拡大病変が4例含まれていた.一方治療後SM癌と判明した21例は17例をIlc病変が占め正診例に比し術前UL(+)と診断されていた例が有意に多かった(p<O.Ol).手術が施行された15症例においては全症例で腫瘍の遺残及びリンパ節転移は認めなかった.術前M癌の診断で術前生検tub2症例は15%(7/48)で術後病理診断において低分化成分の混在を認めその他の症例4%(5/138)に比し有意に多く(p<0.05)また有意にSM癌の症例が多かった23%(11/48)(p<O.Ol)【結語】術前SM癌の正診はM癌に比し困難iであった. ESD導入後術前深達度診断の正診率は上昇傾向にあった.またHc/UL(+)の病変及び術前生検tub2の症例では術前診断に注意を要すると考えられた. |
索引用語 |