セッション情報 一般演題(ポスター)

タイトル

P290 多発肝転移を来したGISTの長期生存の一例

演者 高野奈緒(国立病院機構名古屋医療センター外科)
共同演者 近藤建(国立病院機構名古屋医療センター外科), 初野剛(国立病院機構名古屋医療センター外科), 堀田佳宏(国立病院機構名古屋医療センター外科), 寺本仁(国立病院機構名古屋医療センター外科), 山村和生(国立病院機構名古屋医療センター外科), 中山裕史(国立病院機構名古屋医療センター外科), 片岡政人(国立病院機構名古屋医療センター外科), 三浦啓多(国立病院機構名古屋医療センター外科)
抄録 症例は87歳・女性.平成5年(72歳時)貧血を主訴に当院紹介受診上部消化管内視鏡にて胃角部小刀にAI Stageの潰瘍を認め生検の結果Leiomyoblastomaと診断開腹手術を施行.術中所見では日課に発育した腫瘍を確認し幽門側胃切除術施行.病理学的診断は生検と相違なく以後外来にてフォローされていた.平成13年(術後8年)フォローアップCTにて肝S8に腫瘤影を認めたため肝部分切除を施行GIST肝転移と診断.平成15年CTにて肝多発再発を認めたためメシル酸イマチニブ(グリペック)内服を開始(400mg/日)平成17年1月本人希望により内服終了し経過観察されていたが平成19年8月肝転移再発を認めたため内服再開現在も外来フォロー中である.GISTに対するメシル酸イマチニブ内服は本邦では平成15年7月より承認されたが本症例では承認前より内服を開始し平成19年8月まで再発なく経過している.肝転移を来したGISTの長期生存例は報告が非常に少なく本症例では外科的切除及びメシル酸イマチニブ内服にて良好な予後を得ていることよりGIST転移例に対しても適切な外科的治療及び内服治療により長期生存が期待できると考えられた.
索引用語