セッション情報 |
一般演題(ポスター)
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タイトル |
P295 アロ癌細胞株と自己樹状細胞との融合細胞にて誘導されたMUC1特異的細胞障害性T細胞の特徴
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演者 |
小井戸薫雄(東京慈恵会医科大学消化器・肝臓内科) |
共同演者 |
本聞定(東京慈恵会医科大学悪性腫瘍治療研究部), 高原映崇(東京慈恵会医科大学消化器・肝臓内科), 光永眞人(東京慈恵会医科大学消化器・肝臓内科), 藤瀬清隆(東京慈恵会医科大学消化器・肝臓内科), 田尻久雄(東京慈恵会医科大学消化器・肝臓内科) |
抄録 |
【目的】我々は自己大腸癌細胞と自己樹状細胞との融合細胞は自己大腸癌細胞に対し細胞障害性T細胞(CTL)を誘導できることを報告してきた.しかしながら自己大腸癌細胞は培養が困難なため十便な細胞数が得られないことがしばしばある.そこで自己癌細胞のかわりにアロ癌細胞株を用いて作製した融合細胞は自己癌細胞に対してCTLを誘導できるか検討した.【方法】自己樹状細胞(HLA-A2陽性)をMCF-7細胞株(MUC1陽性HLA-A2陽性)またはBT-20細胞株(MUC1陽性HLA-A2陰性)とPEGをもちいて2種類の融合細胞を作製した.これらの融合細胞と自己T細胞を共培養することによってCTLを誘導した.【成績】腫瘍細胞(MUCl陽性)のHLAに関係なく樹状細胞が肌A-A2陽性ならば誘導されたCTLはHLA-A2拘束性でMUC1特異的であることをtetramer解析にて明らかにした.自己腫瘍細胞(MUCI mRNAを導入した自己樹状細胞)およびHLA-A2とMUC1が陽性の腫瘍細胞に対して高いIFN一γを産生するCTL活性を認めた。またSCID miceに移植した腫瘍細胞塊に対しても高いCTL活性を有していた.【結論】腫瘍細胞由来のMUC1は融合細胞由来のMHC class lとIIに提示された結果HLA-A2拘束性でMUC1特異的なCTLが誘導されアロ癌細胞を用いた融合細胞ワクチンは有効である可能性が示唆された. |
索引用語 |
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