セッション情報 | 一般演題(ポスター) |
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タイトル | P302 癌免疫細胞療法とハイパーサーミアの併用の有用性タイミングについての検討 |
演者 | 舟木準(藍野病院内科) |
共同演者 | 古倉聡(京都府立医科大学免疫内科学), 岡山哲也(京都府立医科大学免疫内科学), 足立聡子(京都府立医科大学免疫内科学), 中根一樹(たけだ免疫・遺伝子クリニック), 島袋隆(十条リハビリテーション病院外科), 武田隆久(たけだ免疫・遺伝子クリニック), 近藤元治(藍野病院内科), 吉川敏一(京都府立医科大学免疫内科学) |
抄録 | 【目的】我々は癌患者さんに対し癌免疫細胞療やハイパーサーミアを実施しているが両治療法の併用の有用性や適切なタイミングについては未だ科学的には検証されていない.そこで我々はハイパーサーミアとリンパ球移入のタイミングに焦点を絞り癌細胞側とリンパ球側またハイパーサーミァ後のヒトPBMCの細胞障害活性を経時的に検討した.【方法】癌患者さんの腹水中浮遊癌細胞および浸潤リンパ球(TIL)活性化リンパ球(LAK:)あるいは健常人のPBMCを本人の同意の上で実験に用いた.【検討項目】(1)癌細胞を43℃1時間の温熱処理TILLAK:PBMCは常温(2)LAKPBMCを41℃1時間の温熱処理癌細胞は常温の組み合わせで共培養した場合の細胞障害性と(3)ハイパーサーミア後のPBMCの細胞障害活性を経時的に検討した.【結果】(1)癌細胞を温熱処理した場合その癌の宿主から回収したTILは温熱処理24時間後に細胞傷害活性の上昇を認めたがLAK:PBMCに関しては変化を認めなかった.(2)リンパ球を温熱処理した場合癌細胞に対する細胞傷害活性は健常人PBMCでは1時間後に低下するものの24時間後には逆に上昇していた.(3)ハイパーサーミア後のPBMCの細胞障害活性は健常人では温熱直後には低下し2448時間後には上昇していた.癌患者さんでは温熱直後に低下しその後上昇していくが温熱前までは回復しなかったT【結論】今回の検討で癌免疫細胞療法とハイパーサーミアの併用は温熱処理した癌細胞と37℃のTILにおいて有効であった事から特異的癌免疫応答を増強することが示唆された.TILを移入するタイミングは温熱処理24時間後が適していると思われる.またLAKを移入するタイミングとしては温熱直前後に行うのは好ましくないと考えられる. |
索引用語 |