セッション情報 一般演題(ポスター)

タイトル

P304 大腸癌細胞株の抗癌剤感受性-Cybridの作製とミトコンドリアDNA体細胞変異-

演者 千原直人(日本医科大学武蔵小杉病院消化器病センター)
共同演者 徳永昭(日本医科大学武蔵小杉病院消化器病センター), 杠葉良(日本医科大学武蔵小杉病院消化器病センター), 近藤恭司(日本医科大学武蔵小杉病院消化器病センター), 水谷聡(日本医科大学武蔵小杉病院消化器病センター), 吉野雅則(日本医科大学武蔵小杉病院消化器病センター), 尾形昌男(日本医科大学武蔵小杉病院消化器病センター), 田尻孝(日本医科大学外科), 麻生定光(日本医科大学老人病研究所生化学部門), 太田成男(日本医科大学老人病研究所生化学部門)
抄録 大腸癌治療でFOLFOXFOLFIRJが汎用されているが高い奏効率慶陵可能な有害事象生存期間の延長が示されている、本研究ではCy-brid(大腸癌細胞株を脱黙しmtDNAを持たない且ela細胞由来のpO細胞と細胞融合し核を向一にする)を用いて5-FUL-OHPFOLFOXを指標としたCD-DST法にて感受性を調べ同時にミトコンドリアDNA変異との関連について検討した.【材料と方法】材料:11種ヒト大腸癌細胞株一DLD-1DLD-1/5-FU耐性(横浜市立大学より供与)LoVoCOLO201COCM-1HCC-56WiDrSW837RCM-10UMS-23CCK-81方法=1)金ミトコンドリアゲノムの解析2)FOLFOX感受性試験5-FU:1.0μg/ml1-OHP=0.5pg/ml/24hを1クールとした.3)それ.それの大腸癌細胞株のCybrid作製と抗癌剤感受性試験を行った4)WST-l assayにてミトコンドリア活性を比較した.【結果】1)11種類中10の細胞株(91%)にmutationが認められた.そのなかで多い順にD-loop=36.4%12srRNA:36.4%ND4:27.3%という結果であった.2)FOLFOXにおいて1:5-FUL-OHP両者に感受性があるもの2=5-FUに感受性があるもの3:L-OHPに感受性のあるもの4:いずれにも耐性があるものに分かれた.3)wild typeのCybrid(ミトコンドリアが正常)が全ての大腸癌細胞株のCybridよりも高感受性を示した.4)73%のcybridがwild typeのcybridよりミトコンドリア活性が低い結果となった.【結論】cybridを用いて大腸癌化学療法の基礎的研究を行い抗癌剤感受性試験の遺伝子レベルからの解明が期待される.
索引用語