セッション情報 | 一般演題(ポスター) |
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タイトル | P307 食道静脈瘤治療における超音波内視鏡の有用性 |
演者 | 野間栄次郎(福岡大学筑紫病院消化器科) |
共同演者 | 戸原恵二(福岡大学筑紫病院消化器科), 植木敏晴(福岡大学筑紫病院消化器科), 光安智子(福岡大学筑紫病院消化器科), 藤村成仁(福岡大学筑紫病院消化器科), 大塚雄一郎(福岡大学筑紫病院消化器科), 松井敏幸(福岡大学筑紫病院消化器科) |
抄録 | 目的:食道静脈瘤の治療方法(EIS or EVL)と治療終了時期決定のために超音波内視鏡検査(EUS)導入した.その前後において治療内容や治療成績を比較検討した.対象と方法:EUS導入前が2005年10月から2006年9月までの1年間で16例EUS導入後は2006年10月から2007年9月までの1年聞で16例.待機的もしくは予防的治療を施行したものを対象とした.EUSはオリンパス社日EU-M200020MHz細径プローブを使用した.治療法の決定はEUS導入前は胃静脈瘤が存在せずF1である場合にEVLそれ以外はEISを選択した. EUS導入後においてはEUSでL噴門部の静脈叢の発達がないこと2食道静脈瘤の径が10mm以下であること3peri-ECVの発達がないこと4貫通血管が4mm以下であることの4点を満たすことをEVLの条件とし満たさないものはEISを行った.治療終了時期については導入前はGIFでFO R-C sign一導入後はEUSで食道壁掛に静脈瘤を認めないことを目標とした.結果:全治療に占めるEVLの比率はEUS導入前が25ρ%(EIS/EVL/EIS+EVL=11例/4例/1例)導入後は37.5%(9例/6例/1例)であった.1クールの治療での平均EIS回数は3.8回VS 3.0回(導入前VS導入後)(P=0.114)エタノールアミンオレイト(Eo)の総注入量は平均40.3ml VS 34.lml(p=0.342)で有意差はないが共に少ない傾向を認めた.入院期間は39.7日VS 35.7日であった.治療終了1ヶ月後のFO R-Csign一の確率は615%(8例/13例)VS 66.7%(10例/15例)で有意差を認めなかった.合併症は導入前では3例認めたが導入後は認めなかった(P=O.226).結論:EUS導入によって入院期間の延長はなく同等の治療効果で過剰な治療と合併症を減らすことができると考えられた |
索引用語 |