セッション情報 一般演題(ポスター)

タイトル

P308 内視鏡的超音波カラードプラ法による胃静脈瘤の血行動態診断

演者 佐藤隆啓(札幌厚生病院・3消化器科(肝臓科))
共同演者 山崎克(札幌厚生病院・3消化器科(肝臓科)), 赤池淳(札幌厚生病院・3消化器科(肝臓科)), 豊田成司(札幌厚生病院・3消化器科(肝臓科)), 狩野吉康(札幌厚生病院・3消化器科(肝臓科)), 大村卓味(札幌厚生病院・3消化器科(肝臓科)), 桑田靖昭(札幌厚生病院・3消化器科(肝臓科)), 荒川智宏(札幌厚生病院・3消化器科(肝臓科))
抄録 (目的)内視鏡的超音波カラードプラ法(ECDUS)による胃静脈瘤診断の臨床的有用性について検討した。(対象)114例(形態別;F293例F321例占拠部位別;Lg-cf 59例Lg-f 55例)の胃静脈瘤にECDUSを施行し胃静脈瘤胃周囲側副路の血流を観察した.胃静脈瘤の血流速度胃静脈瘤の表皮の厚みを計測し内視鏡所見との対比出血リスクとの関連について検討した.使用装置はファイバースコープがPENTAX FG-36UX(7.5MHz)EG-3630UR(10MHz)および超音波観測装置はHITACHI EUB525EUB8500を使用した.(結果)胃静脈瘤の血流速度は7.7-35.7cm/s(平均18.2cm/s)であった.形態別にはF3 23.7cm/sF2 16.7cm/sで有意にF3静脈瘤の血流速度が高かった.胃静脈瘤の占拠部位別には血流速度に差はなかった.胃静脈瘤の表皮の厚みは1.0-2.2mm(平均1.6mm)でred color signやびらんの認められる症例(12mm)は認めない症例(1.7mm)に比べ有意に表皮は薄かった.また出血既往経過観察で出血した症例(nニ4)の血流速度は4例全例で20cm/s以上で表皮の厚みは1.2mmであった.(結論)ECDUSは胃静脈瘤の診断に有用で出血のリスク予測に対する有用性も示唆された.
索引用語