セッション情報 | 一般演題(ポスター) |
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タイトル | P310 当院で胃静脈瘤破裂に対しEVLを行った症例の検討 |
演者 | 森田香織(国立病院機構大阪医療センター) |
共同演者 | 戸高明子(国立病院機構大阪医療センター), 大田真紀代(国立病院機構大阪医療センター), 末吉由佳(国立病院機構大阪医療センター), 西出憲史(国立病院機構大阪医療センター), 藤田実(国立病院機構大阪医療センター), 太田高志(国立病院機構大阪医療センター), 長谷川裕子(国立病院機構大阪医療センター), 林典子(国立病院機構大阪医療センター), 白畠伸宏(国立病院機構大阪医療センター), 葛下典由(国立病院機構大阪医療センター), 三田英治(国立病院機構大阪医療センター), 山本佳司(国立病院機構大阪医療センター), 加藤道夫(国立病院機構大阪医療センター), 池田昌弘(国立病院機構大阪医療センター) |
抄録 | 【目的】胃静脈瘤出血は一度出血すれば大量出血や二次的に引き起こされる肝不全のため致死的となることが多い.胃静脈瘤破裂に対してCyanoacrylate系組織接着剤注入などが推奨されているが組織系接着剤は硬化剤として未認可であり緊急時の対応として広く普及しているとは言い難い.EVLは食道静脈瘤破裂に対し第一選択であり比較的手技も簡便である当院で胃静脈瘤破裂でEVLにて緊急的に止血を試みた症例に対しその止血効果を検討した.1方法】2001年から2007年9月までに胃静脈瘤破裂に緊急内視鏡でEVLを行った症例を集めretro-spectiveに分析した【結果】症例は5例で男性2例女性3例で年齢は50代が3例60代が1例80代が1例である.原因疾患はB型肝硬変が2例C型肝硬変が1例非B非C肝硬変が2例で肝臓癌合併は1例であった.肝機能はChild-Pugh Score Bが3例Cが2例であった.静脈瘤の形態はLg-cが3例しg-cfが2例であった. EVLによる一時止血効果は2例で施行後に0リングが脱落しSBチューブ挿入を要したが3例は待機的再治療まで出血は認められなかった.処置後一時的に肝機能悪化をきたした症例もあったが退院時は全例出血前と同様の肝機能に改善している。一時止血後の待機治療は食道静脈瘤から逆行的にEISを行ったものが3例Cyanoacrylate系組織接着剤注入が1例なしが1例であった長期的には2例で胃静脈瘤が再度破裂し再度EVLを要したが3例では再破裂なしに経過し出血死例はなかった【結論】胃静脈瘤は食道静脈瘤に比較し形態的に0リングがかかりにくく脱落しやすいが胃静脈瘤破裂に対し全例でEVLあるいはEVL+SBチューブで一時止血が得られた長期効果については再破裂を認める例もあり待機的治療について検討が必要である |
索引用語 |