セッション情報 一般演題(ポスター)

タイトル

P318 PET-CTが診断に有用であった肝細胞癌腹壁転移の1例

演者 大野敦司(庄原赤十字病院)
共同演者 鎌田耕治(庄原赤十字病院), 保田智之(庄原赤十字病院), 宮田康史(庄原赤十字病院), 大西真由(庄原赤十字病院), 小林隆彦(庄原赤十字病院), 西村直之(庄原赤十字病院), 上田裕之(庄原赤十字病院), 服部宜裕(庄原赤十字病院), 中島浩一郎(庄原赤十字病院), 中西敏夫(庄原赤十字病院)
抄録 【症例】73歳男性【既往歴】30歳代十二指腸潰瘍にて手術輸血歴あり.【現病歴】C型慢性肝炎にて近医通院中H17年2月に肝S3に45mmの肝細胞癌(HCC)が認められ3月肝左葉切除施行術後IFN治療目的にて8月より当院外来通院中であったが12月のCTで残語多発再発を認めたため同年12月H18年4月8月にTACEを施行した.しかしH19年1月に門脈腫瘍栓が出現したためリザーバーJ留置しlowdose FPを施行した.治療後門脈腫瘍栓は消失し外来経過観察中であったが7月AFP 89.1 ng/mlと上昇したため精査を行った.【入院時検査所見】T-Bil O.6mg/dlGOT 341U/LGPT 231U/LAlb 4.1g/dL PT76%ICG-R1512%AFP 988ng/ml (L334.00/o)PIVKA-II 86mAU/ml肝障害度=AChild-Pugh 5点A.【画像所見】PET℃Tにて腹壁及び右上肺野へ集積を認め造影CT上も腹壁に30mm右上肺野に10mmの腫瘍性病変を確認することができた.腹壁の腫瘍性病変はソナゾイドによる造影超音波検査にて早期濃染像であったためHCCの腹壁転移と診断した.【入院後経過】腹壁腫瘍に対しH19年7月25日腹壁切除術を施行された.腹壁腫瘍は約30mmで十二指腸潰瘍の手術痕に認められ組織型は中分化型肝細胞癌であった術後残肝再発及び肺転移に対し外来で5-FU 500mg/2週の動注化学療法+PEGIFN-ot2A 00μgt’2週の投与及びTS-140mg/日の内服投与を行っている【結語】肝細胞癌の腹壁転移は殆が肝腫瘍生検RFAPEIT等の経皮的検査治療後に認められる事が多く本症例は非常に稀なケースと考えられる.又PET-CTはHCCの転移性病変の検出に有用であると考えられた.
索引用語