セッション情報 | 一般演題(ポスター) |
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タイトル | P323 若年に発症し根治術後早期にリンパ節再発を来したFibrolameller hepatocellular carcinomaの1例 |
演者 | 了徳寺大郎(東京都立駒込病院外科) |
共同演者 | 倉田昌直(東京都立駒込病院外科), 本田五郎(東京都立駒込病院外科), 鶴田耕二(東京都立駒込病院外科), 岡本篤武(東京都立駒込病院内科), 林星舟(東京都立駒込病院内科), 佐伯俊一(東京都立駒込病院内科), 根本哲生(東京都立駒込病院病理科), 船田信顕(東京都立駒込病院病理科) |
抄録 | 症例は26歳男性腰背部痛を主訴に受診した近医にて施行されたCT検査で肝腫瘤を指摘され平成19年2月当院紹介受診した.精査施行し肝細胞癌(M-St8cmc-T2NOMOStage2)と診断し同年4月拡大左葉切除術施行した.腹腔内に腹水なく腹膜播種リンパ節転移は認めなかった.切除標本所見は単純結節周囲増殖型H3EgFc(一)Fc-inf(一)Sf(一)SONOVpOVvOVaOBOIMOSM(一)NLであった.術後経過問題なく退院し外来経過観察となった術後病理診断で好酸性・穎粒状の大型の細胞が索状・胞巣状・混晶管状に増殖し癌胞巣は太い膠原線維が層状・束状となった線維成分に囲まれておりFibrolamellar hepatocelluar carcinomaと診断された.背景肝は正常であった.同年8月に施行したCT検査で副肝動脈周囲にφ4.Ocm大に腫大した腫瘤を認めた.総肝動脈幹リンパ節再発を疑いPET検査施行し陽性の所見であった.詠出性のリンパ節転移再発と診断し同年9月再発リンパ節切除術施行した.術後病理診断でも転移の診断であった.現在外来通院中である.Fibrolamellar hepatocel-luar carcino皿aは特殊型の原発性肝細胞癌で比較的稀な疾患であり本邦での報告例は少ない.今回われわれは切除後早期にリンパ節再発を認めた1例を経験したので若干の文献的考察を加えて報告する. |
索引用語 |