セッション情報 |
一般演題(ポスター)
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タイトル |
P331 TS1膵癌の診断・治療成績と早期診断におけるEUSの有用性
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演者 |
飯星知博(尾道総合病院内視鏡センター) |
共同演者 |
花田敬士(尾道総合病院内視鏡センター), 平野巨通(尾道総合病院内視鏡センター) |
抄録 |
【目的】当院におけるTS1(腫瘍径2cm未満)膵癌の診断・治療成績を検討し早期診断におけるEUSの有用性を明らかにすること。【対象・方法】平成12年8月以降当院でTS1膵癌と診断し画像と病理の比較検討が可能であった22症例を対象に各種臨床・病理学的因子を検討した.【結果1男性7例女性15例で年齢は41歳~85歳(平均70.5歳).合併症はDM:11例(50%)慢性膵炎:5例(22.7%)分枝型IPMN:4例(18.2%).腫瘍マーカーはCEA上昇:3例(136%)CA19-9上昇:7例(31.8%)病変部位は頭部:14例体部=7例尾部;1例.腫瘍描出率は腹部US=27.3%(6/22)EUS:100%(16/16)腹部CT:81.8%(18/22).臨床stage分類(JPS)は1:6例2:5例3:7例4a=3例4b:1例.手術は20症例に対して施行し病理学的stage分類(JPS)は1:5例2:3例3:10例4a:2例.生存期間は53日~1716日(平均489.8日)であった.またEUSが稼働した2005年1月以降16例が診断されたが全例腫瘍描出が可能であり早期診断に有用であった(EUSのみで描出可能であった症例もあった)【結論】1TS1症例中診断時点でstage1は6例にすぎず臨床stageより病理学的stageが進行している症例が多く認められた.22作中3例は腫瘍径10mm以下であったが1例は病理学的stage3であった(2例はstage1).今後はさらに小径での診断が重要である.2腹部USCTにて主膵管拡張や膵嚢胞等の間接所見を描出し腫瘍描出率の優れたラジアル型EUSを積極的に施行する必要性が示唆された.3膵癌治療ガイドラインに記載されているDMや慢性膵炎以外に分枝型IPMNも新たな危険因子となりうる可能性がある. |
索引用語 |
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