セッション情報 | 一般演題(ポスター) |
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タイトル | P340 ERPで主膵管との交通を認めたMCNの1例 |
演者 | 藤田泉(東京女子医大消化器外科) |
共同演者 | 羽鳥隆(東京女子医大消化器外科), 高山敬子(東京女子医大消化器内科), 清水京子(東京女子医大消化器内科), 白鳥敬子(東京女子医大消化器内科), 古川徹(東京女子医大国際インスティテュート), 山本雅一(東京女子医大消化器外科) |
抄録 | MCN(mucinous cystic neoplasm)の多くは主膵管との交通を認めず画像診断上の特徴とされているが時に標本造影やERPで主膵管との交通を認めることがあり膵嚢胞性疾患の鑑別診断において注意を要する.今回ERPで主膵管との交通を認めたMCNの1例を経験したので報告する.症例は43歳女性で2004年1月人間ドッグの腹部USで膵体部に15mm大の嚢胞性病変を指摘され年1回のUSで経過観察されていたが徐々に増大してきたため当科に紹介されたtCTでは膵体部に30mm大の比較的大きな腔を有する多房性の嚢胞性病変を認め一部に小嚢胞の夢野様の所見がありcyst in cyst様であった.EUSでは一部に厚い被膜と隔壁を伴いcyst in cyst様の部分もあったが全体としての共通の被膜は明らかでなかった.MRCPでは比較的大きな腔による分葉状構造を呈していた.ERPを行うと主膵管から嚢胞性病変の一部が造影された.以上より分枝型IPMNMCNoligocystic typeのSerous cystic neoplasm(SCN)が鑑別診断として考えられたが比較的短期間で増大傾向にあったことからma・lignant potentialを有する分枝型IPMNやMCNを考え脾温存膵体尾部切除を施行した.病理組織検査では上皮は異型の軽度なadenomaで上皮下に卵巣様間質を認めMCA(mucinous cystadenoma)であった. |
索引用語 |