| セッション情報 | 一般演題(ポスター) |
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| タイトル | P347 消化管穿孔を来たしたアレルギー性紫斑病の1例 |
| 演者 | 三上達也(弘前大学消化器血液内科学講座) |
| 共同演者 | 吉村徹郎(弘前大学消化器血液内科学講座), 澤谷学(弘前大学消化器血液内科学講座), 島谷孝司(弘前大学消化器血液内科学講座), 濱舘貴徳(弘前大学消化器血液内科学講座), 山形亮(弘前大学消化器血液内科学講座), 佐々木賀広(弘前大学医療情報部), 石戸圭之輔(弘前大学消化器外科学講座), 鬼島宏(弘前大学病理生命科学), 福田真作(弘前大学消化器血液内科学講座) |
| 抄録 | 症例は60歳代の男性.H19年9月下旬より心窩部痛を自覚.十二指腸乳頭部癌およびアルコール性肝硬変の診断で前医入院術前検査を施行中大腿から下腿にかけて紫斑が出現.その後タール便が出現し上下部消化管内視鏡を施行したが出血源不明のため10月下旬に当科転院となった.皮膚所見からアレルギー性紫斑病を疑い当院皮膚科にて皮膚生検を施行.ほぼ毎日タール便は持続腹痛の悪化とともにCTにてfree airを認めたため当院消化器外科にて緊急開腹となった.明らかな穿孔部位は不明であったが回腸に浮腫性の変化が強く壊死性変化を起こしている部もみられたため約2mの回腸切除術が施行された.標本には多発性の潰瘍がみられた.原疾患としてアレルギー性紫斑病を強く疑い翌日からステロイドを投与したところ紫斑は速やかに消失し現在加療継続中である。アレルギー性紫斑病は紫斑が出現する前に消化管病変が先行することもありその際には診断に苦慮する.また稀ではあるが消化管穿孔あるいは持続する消化管出血のため治療に苦慮することもあり本症例は双方を伴った1例と考えられその後の経過も併せて報告する. |
| 索引用語 |