セッション情報 | 一般演題(ポスター) |
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タイトル | P357 潰瘍性大腸炎患者の脂肪酸摂取n-3/n-6比と緩解維持効果との関連について |
演者 | 中島嘉之(自治医科大学附属さいたま医療センター消化器科) |
共同演者 | 牛丸信也(自治医科大学附属さいたま医療センター消化器科), 本田英明(自治医科大学附属さいたま医療センター消化器科), 高松徹(自治医科大学附属さいたま医療センター消化器科), 岩城孝明(自治医科大学附属さいたま医療センター消化器科), 福西昌徳(自治医科大学附属さいたま医療センター消化器科), 宇賀神卓広(自治医科大学附属さいたま医療センター消化器科), 鷺原規喜(自治医科大学附属さいたま医療センター消化器科), 宮谷博幸(自治医科大学附属さいたま医療センター消化器科), 吉田行誰(自治医科大学附属さいたま医療センター消化器科) |
抄録 | 潰瘍性大腸炎の緩解期においてn-3系多価不飽和脂肪酸比率を高めた食事により緩解維持率を上昇させる報告は認められるが脂肪酸摂取量と不飽和脂肪酸n-3/n-6比が再燃に及ぼす影響は明らかではない.【目的】難治性の潰瘍性大腸炎患者について聞き取りによる栄養調査から脂質摂取量:を明らかとし食事中脂肪酸の再燃・緩解維持効果に及ぼす影響について検討する.【対象】当院外来通院中の潰瘍性大腸炎患者.再燃群(case)は過去1年以内に1回以上の再燃を認めた患者を登録UCAI(Ulcerative Colitis Activity lndex)4点以下を緩解とし緩解の状態からUCAIで重症と定義される12点以上に症状が悪化した場合を再発と定義する緩解維持群(contro1)は再燃患者に対して性年齢(±3歳)を一致させた1年以上再燃を認めていない患者としcasel例に対して2例のcontrolを登録【方法】Caseは再発直前に摂取していた食事内容について栄養調査を行い栄養調査には脂質の分析に適した自記式食事歴法調査票(SetfAdministered Dietary正{istory Quationnaires:DHQ)を用いた臨床学的重症度の評価にはUCAI(Ulcerative Colitis ActiVity lndex)を用いたControlは定期外来受診時に栄養調査を行った【結果】Case17例に対して検討を行った結果Case群では総摂取エネルギー量ならびに3大栄養素においてcontrol geに比較して低い傾向にあったまた総エネルギーにおける脂肪の割合はcase群で低い傾向にあった.n-3/n-6比はcase群において厚生労働省の推奨基準により近い値であった.【考察】Control群はcase群に比べよりn-6系多価不飽和脂肪酸の摂取が多く再燃とn-3/n-6比との間に直接的な関係は見出せなかったCase群はcontrol群に比べエネルギー摂取が不足しており病勢の影響によるのか病態に影響を与えているのかは更に検討が必要である. |
索引用語 |