セッション情報 | 一般演題(ポスター) |
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タイトル | P358 潰瘍性大腸炎再燃時のEdwardsiella tarda感染の意義 |
演者 | 大草敏史(順天堂大学消化器内科) |
共同演者 | 三澤成毅(順天堂大学臨床検査部), 斉藤紘昭(順天堂大学消化器内科), 高橋泰治(順天堂大学消化器内科), 中江弘三郎(順天堂大学消化器内科), 森広樹(順天堂大学消化器内科), 松本健史(順天堂大学消化器内科), 別府加寿子(順天堂大学消化器内科), 渋谷智義(順天堂大学消化器内科), 坂本直人(順天堂大学消化器内科), 長田太郎(順天堂大学消化器内科), 永原章仁(順天堂大学消化器内科), 大高道郎(順天堂大学消化器内科), 近藤成美(順天堂大学臨床検査医学), 渡辺純夫(順天堂大学消化器内科) |
抄録 | 【目的】Edwardsiella tardaは好気性のグラム陰性桿菌で魚類や鳥類に腸炎や膿瘍などの病気を起こすことが知られていたが最近になってヒトに感染し腸炎を引き起こすことが知られてきた.我々は潰瘍性大腸炎(UC)の再燃時の糞便細菌培養で少なからず同菌を検出し抗菌薬療法を施行した今までUCのsuper infectlonとして同工の意義を検討した症例研究はないのでここに報告する.【方法】UCの血便t下痢再発といった再燃時に便培養検査として採便後中央検査室にて常法に則って好気嫌気培養を行った.そして甜賜アゐ1θ伽蛎伽が検出された症例に対して感受性を有する抗菌薬療法を施行しその臨床病理内視鏡所見さらに抗菌薬投与後の変化について検討した.【成績】2005年1月~2007年7月の期間で8例からEd-wardsiella・tardaが検出された.平均年齢は40.4歳(24~63歳)男女比は1:1で全大腸炎型5例左側大腸炎型2例直腸炎型1例と全大腸炎型に多く軽症4例中等症3例重症1例と軽症が多かった.ステロイド投与は5例(PSLIO~30mg/日)であった.内視鏡所見はMayo scoreで1~2と活動期の所見であり深掘れ潰瘍は見られずE漁港5溜躍仁恕陰性のUCと区別される所見はなかった.さらに抗菌薬LVFX投与を行ったところ全例で除菌の成功し血便や下痢の消失と緩解導入に成功した.またその後8例中3例(37.5%)で7~8ヶ月後に再燃を認めたが残りの5例は緩解を保っている.【結de1 UCのsuper inf㏄tionとして少数ではあるがEdwardsiella tarda感染が存在することが確認された特徴として全大腸炎型が多く重症例や深掘れ潰瘍は少なかったまた抗菌薬投与により緩解導入可能であったことから同菌検出時には抗菌薬療法を試みるべきと思われた |
索引用語 |