セッション情報 | 一般演題(ポスター) |
---|---|
タイトル | P369 ステロイド治療を契機としてB型肝炎が急性増悪しラミブジン療法が行われた潰瘍性大腸炎の1例 |
演者 | 細井亜希子(駿河台日本大学病院消化器肝臓内科) |
共同演者 | 西山竜(駿河台日本大学病院消化器肝臓内科), 山本敏樹(駿河台日本大学病院消化器肝臓内科), 益岡晋也(駿河台日本大学病院消化器肝臓内科), 太田壮一郎(駿河台日本大学病院消化器肝臓内科), 小林駿(駿河台日本大学病院消化器肝臓内科), 竹内理恵(駿河台日本大学病院消化器肝臓内科), 大西雅彦(駿河台日本大学病院消化器肝臓内科), 大城周(駿河台日本大学病院消化器肝臓内科), 渡辺俊一(駿河台日本大学病院消化器肝臓内科), 宇野昭毅(駿河台日本大学病院消化器肝臓内科), 大谷豪(駿河台日本大学病院消化器肝臓内科), 荻原章史(駿河台日本大学病院消化器肝臓内科), 岡野憲義(駿河台日本大学病院消化器肝臓内科), 中島典子(駿河台日本大学病院消化器肝臓内科), 田中直英(駿河台日本大学病院消化器肝臓内科), 森山光彦(駿河台日本大学病院消化器肝臓内科) |
抄録 | 【目的】潰瘍性大腸炎(以下UC)症例が増える中でt今後B型肝炎に合併した症例も経験されると思われる.通常重症UCの治療において大量のステロイドが用いられる.一方ウィルス性肝炎症例に対しステロイドを投与することは肝機能悪化に注意が必要である。今回我々はステロイド治療を契機としてB型肝炎が急性増悪しlamivudine療法が行われたUCの1例を経験した.これまでにlamivudine投与中のUC治療症例の報告は少ないため貴重な症例と考え報告する【症例】30歳男性.全結腸型再燃重症度分類:重症.他院でステロイド投与されていたが血便回数の増加認め2006年11月11日加療目的で入院となった入院時HBs抗原陽性と判明していたがGOTGPT正常範囲であったためUCの治療を優先し慎重にステロイド60mg/日より増量投与を行った.さらにその後細粒球除去療法(以下GCAP)を併用したステロイド投与後勘11頃日の血液生化学検査で肝機能障害を認めHBV DNAは3.3LC/m1であった. B型肝炎の急性増悪と判断lamivudine投与を開始したところ肝機能は徐々に正常化しHBV DNAは陰性化した.一方UCは臨床症状の血便排便回数がGCAP4回目ごろより改善傾向を認め血液検査上も炎症所見は正常化した.GCAP6回目後の内視鏡所見でも改善傾向認めた.2007年1月退院しGCAP計11回を行いながらステロイドを5mg/日まで減量外来継続加療した.その後外来で再燃緩解を繰り返しステロイド増減さらにGCAP計10回繰り返したが経過中肝機能障害を認めなかった.【結論】B型肝炎合併UC症例にlamivudine療法を行い肝機能正常のままステロイドGCAP療法継続が可能であった |
索引用語 |