セッション情報 | 一般演題(ポスター) |
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タイトル | P373 ATM療法が著効した潰瘍性大腸炎の2例 |
演者 | 丸山尚子(藤田保健衛生大学消化管内科) |
共同演者 | 渡邊真(藤田保健衛生大学消化管内科), 小林恭子(藤田保健衛生大学消化管内科), 小村成臣(藤田保健衛生大学消化管内科), 嶋崎宏明(藤田保健衛生大学消化管内科), 鎌野俊彰(藤田保健衛生大学消化管内科), 田原智満(藤田保健衛生大学消化管内科), 神谷芳雄(藤田保健衛生大学消化管内科), 中村雅彦(藤田保健衛生大学消化管内科), 藤田浩史(藤田保健衛生大学消化管内科), 中村正克(藤田保健衛生大学消化管内科), 長坂光夫(藤田保健衛生大学消化管内科), 岩田正己(藤田保健衛生大学消化管内科), 柴田知行(藤田保健衛生大学消化管内科), 高濱和也(藤田保健衛生大学消化管内科), 有沢富康(藤田保健衛生大学消化管内科), 平田一郎(藤田保健衛生大学消化管内科), 中野浩(藤田保健衛生大学) |
抄録 | 【背景】潰瘍性大腸炎は年々増加しており治療法も多様化している中でもPSL依存性・抵抗性では治療が長期化し寛解導入に難渋する症例が存在する.今回ATM療法(抗菌薬多剤併用療法)が著効した潰瘍性大腸炎2例を経験したので報告する.【症例1】35歳女性.平成7年発症の全大腸炎型で平成16年目り便回数増加血便がありPSL5mg~30mg/日の増減を繰り返していた.平成17年11月より膝・足関節痛が出現.PSL30mg/日で軽快し平成18年4月に一旦中止.約1ヶ月後に便回数増加と血便が見られPSL20mg/日より再開㏄APも併用したがPSLは漸減できずAZP50mg/日も追加.投与後約1ヶ月に両下肢の発赤が出現したためAZP中止.その後はPSLのみで軽快し平成19年4月PSL中止.2ヶ月後全身の関節痛が出現しPSL20mg/日より再開漸減すると増悪し炎症反応高値のため平成19年10月よりATM療法を導入.2週間後には症状・所見とも軽快した【症例2】32歳女性.平成7年発症の全大腸炎型で平成18年9月より便回数増加血便関節痛を認めPSL25mg/日より開始.10月からはPSL坐剤も併用した.平成19年3月頃外股関節痛が悪化しMRI・関節液穿刺施行するも所見は認めなかった.PSL内服では軽快しないため4月よりGCAPを併用症状変化なかったがLCAPへの変更で軽快. LCAP終了後より再度股関節痛が悪化したためPSL10mg/日に加えAZP50mg/日より開始しAZP100mg/日に増量.しかし股関節痛は軽快せず炎症反応も高値のため10月よりATM療法を開始.3日後には症状消失し2週間後には炎症反応も軽快した.【まとめ】今回ATM療法が著効した潰瘍性大腸炎はどちらもPSL依存性で関節炎を伴っていたATM療法は他の治療法が奏効しない場合考慮すべき治療法と考えられた |
索引用語 |