セッション情報 一般演題(ポスター)

タイトル

P374 サイクロスポリン持続静注療法が腸管外合併症である多関節炎を伴った潰瘍性大腸炎に有効であった2症例

演者 飯田智広(群馬大学病態制御内科学)
共同演者 工藤智洋(群馬大学病態制御内科学), 蜂巣陽子(群馬大学病態制御内科学), 田中良樹(群馬大学病態制御内科学), 水出雅文(群馬大学病態制御内科学), 下山康之(群馬大学病態制御内科学), 河村修(群馬大学病態制御内科学), 草野元康(群馬大学病態制御内科学), 岡村信一(群馬大学医療情報部), 森昌朋(群馬大学病態制御内科学)
抄録 潰瘍性大腸炎には多彩な腸管外合併症を併発する.今回潰瘍性大腸炎の経過中に多関節炎を合併した2症例を経験した.1例はステロイド抵抗性のためもう1例はステロイドの副作用の危惧されたためステロイドパルス療法ではなく重症難治症例と同様にサイクロスポリンを4mg/kgの持続静注療法で加療を行った.導入後軽度の肝機能障害を認あたが療法開始後に速やかに関節炎症状および発熱も改善した.消化器症状下血も消失し緩解導入に至った.従来潰瘍性大腸炎の腸管外合併症である多関節炎にはステロイドパルス療法や強化ステロイド療法が行われている、また検索しえた限りで潰瘍性大腸炎の多関節炎にサイクロスポリン持続静注療法で治療した報告はほとんどない.免疫抑制剤であるサイクロスポリン療法も重症難治例だけではなく腸管外合併症(多関節炎)の治療法の選択肢になり得ると考えられた.
索引用語