セッション情報 一般演題(ポスター)

タイトル

P377 低用量アスピリン服用と大腸および食道出血性疾患との関係

演者 友松雄一郎(藤田保健衛生大学第二教育病院)
共同演者 芳野純治(藤田保健衛生大学第二教育病院), 若林貴夫(藤田保健衛生大学第二教育病院), 乾和郎(藤田保健衛生大学第二教育病院), 奥嶋一武(藤田保健衛生大学第二教育病院), 小林隆(藤田保健衛生大学第二教育病院), 三好広尚(藤田保健衛生大学第二教育病院), 中村雄太(藤田保健衛生大学第二教育病院), 渡辺真也(藤田保健衛生大学第二教育病院), 内藤岳人(藤田保健衛生大学第二教育病院), 木村行雄(藤田保健衛生大学第二教育病院), 服部信幸(藤田保健衛生大学第二教育病院), 中井喜貴(藤田保健衛生大学第二教育病院), 小坂俊仁(藤田保健衛生大学第二教育病院), 塩田国人(藤田保健衛生大学第二教育病院), 磯部祥(藤田保健衛生大学第二教育病院)
抄録 【目的】低用量アスピリン服用と大腸および食道出血性疾患との関係について検討した【方法】1)2002~2007年に下部消化管出血をきたし大腸内視鏡検査を実施したのは474例であった.そのうち低用量アスピリンを内服していたのは42例であった.2)1997~2007年に消化管出血をきたし上部消化管内視鏡検査を実施した出血性食道疾患85例でそのうち低用量アスピリンを内服していたのは9例であった.年齢併用薬疾患別内服率重症度を検討した.【結果】1)下部消化管出血のうち低用量アスピリン内服群の平均年齢は77歳であり非内服群の平均年齢61歳と比較し高齢であった.単剤は29例他の抗血栓薬併用は8例NSAID併用は5例であった.内訳は大腸憩室出血が11例と最も多く次いで大腸腫瘍7例angiodysplasia5例痔核が3例虚血性大腸炎3例急性出血性直腸潰瘍2例急性腸炎1例小腸出血1例上腸間膜動脈閉塞症1例原因不明8例の順であった.内服率が高かったのはangiodysplasialOO%(5/5)上腸間膜動脈閉塞症50%(1/2)大腸憩室22.9%(ll/48)t急性出血性直腸潰瘍14.3%(2/14)と大腸憩室では有意に高率であった.8例に600ml以上の輸血を行った.大腸憩室出血は単剤は8例他の抗血栓薬併用は1例NSAID併用は2例でこのうち単剤1例で外科的手術が行われた.2)出血性食道疾患において内服群の平均年齢は78歳であり非内服群の平均年齢60歳と比較し高齢であった.低用量アスピリン単剤は6例であり他の抗血栓薬併用は3例であった.内訳は逆流性食道炎5例食道潰瘍4例であり内服率は食道潰瘍25%(4/16)逆流性食道炎13.2%(5/38)であった【結論】大腸および食道出血性疾患の低用量アスピリン内服群は高齢者に多かった.特に大腸憩室出血での低用量アスピリン内服率は他疾患に比べ有意に高率であった.
索引用語