セッション情報 | 一般演題(ポスター) |
---|---|
タイトル | P383 大腸憩室出血に対する緊急内視鏡治療の意義の検討 |
演者 | 須田浩晃(東邦大学医療センター大橋病院) |
共同演者 | 伊藤紗代(東邦大学医療センター大橋病院), 平畑光一(東邦大学医療センター大橋病院), 飯田努(東邦大学医療センター大橋病院), 根本夕夏子(東邦大学医療センター大橋病院), 佐藤浩一郎(東邦大学医療センター大橋病院), 掛村忠義(東邦大学医療センター大橋病院), 藤沼澄夫(東邦大学医療センター大橋病院), 前谷容(東邦大学医療センター大橋病院) |
抄録 | 【背景】大腸憩室出血は大腸多量出血の原因の半分を占める.診断治療のため緊急内視鏡が行われるが従来は出血源憩室の同定能が芳しくないことや自然止血率が7割あるため憩室出血に対する緊急内視鏡の意義は確立されていない近年様々な内視鏡機器の改良や手技の向上により出血源憩室の同定能は向上し最近では当院での緊急大腸内視鏡での出血源憩室の同定率は7割近くに向上した、【目的】24時間以内に大腸内視鏡で出血源となっている憩室を同定治療する意義を検討する.【方法】2006年4月から2007年9月の当院で入院を要した大腸憩室出血37症例.受診後24時間以内に内視鏡が施行され憩室出血と診断され出血源を同定治療できたのをS群それ以外をN群(24時間以後に出血源が同定治療されたかまたは出血源が同定できなかった)とした対象の内訳はS群16例(男:女=11:5平均年齢72.5歳)U群21例(男:女=15:6平均年齢73歳).検討項目は1.憩室出血前後のHb値差2最低Hb値3.輸血の有無4、輸血量5入院期間【結果】1.憩室出血前後のHb値差は中央値でS群L9g/dlU群4.6g/d1で有意にS群が低かった(p=O.027)2.最低Hb値は中央値でS群12.1g/dlU群83g/dlで有意にS群が高かった(p=001)3.輸血はS群5例(31.2%)U群15例(71.4%)で施行され有意にS群で輸血例は少なかった(p=0.035).4.輸血量は中央値でS群0単位U群4単位で有意にS群で輸血量が少なかった(p=O.01).5.入院期間は中央値でS群9日U群14日で有意差はなかった.【結論】24時聞以内に内視鏡で出血源の憩室を同定し治療することは大腸憩室出血における出血量の減少輸血の回避輸血量減少に寄与する可能性があり緊急内視鏡を行う意義はあると考えられた. |
索引用語 |