セッション情報 一般演題(ポスター)

タイトル

P386 大腸sm癌における内視鏡的切除後の外科的手術適応症例の検討

演者 金沢義一(日本医科大学千葉北総病院外科)
共同演者 古川清憲(日本医科大学千葉北総病院外科), 横井公良(日本医科大学千葉北総病院外科), 石川紀行(日本医科大学千葉北総病院外科), 真々田裕宏(日本医科大学千葉北総病院外科), 瀬谷知子(日本医科大学千葉北総病院外科), 牧野浩司(日本医科大学千葉北総病院外科), 山田岳史(日本医科大学千葉北総病院外科), 白川毅(日本医科大学千葉北総病院外科), 工藤秀徳(日本医科大学千葉北総病院外科), 吉岡正人(日本医科大学千葉北総病院外科), 進士誠一(日本医科大学千葉北総病院外科), 勝田美和子(日本医科大学千葉北総病院外科), 田中宣威(日本医科大学千葉北総病院外科), 田尻孝(日本医科大学附属病院第一外科)
抄録 【はじめに】大腸sm癌における内視鏡的切除後しばしば約10%のリンパ節転移の可能性のため手術施行となる.外科的追加切除となる条件はsm深部浸潤癌脈管侵襲陽性そして垂直断端陽性である.当科において大腸内視鏡により切除した大腸sm癌は63例でそのうち追加切除適応対象は49例であった.我々は内視鏡的切除後における追加切除適応対象症例をretrospectiveに検討した.【対象】1994年から2004年までに当科において大腸内視鏡により切除された多発および多重癌を含まないsm癌は63例であった.【結果】内視鏡的切除後sm癌63例中において外科的切除適応対象は49例(77.8%)であった.その内訳は脈管侵襲陽性例32例浸潤度1.000pm以上15例そして低分化癌1例であったが垂直断端陽性例23例であった.リンパ節転移を認めたのは3例(4.8%)で3例はいずれもリンパ管侵襲を認めまた浸潤度1.000μm以上であった.切除対象であった47例中17例は理由があり経過観察としたがその中で15例は再発を認めていない.しかし2例に肝肺転移を認め(11.8%)その内訳は垂直断端陽性例1例と垂直断端陽性例1例であった.【結語】大腸sm癌における内視鏡的切除においては垂直断端陽性には慎重を要する.また内視鏡的切除後の病理学的診断においては確実な脈管侵襲浸潤度の判定以外に他のパラメーターも必要かと考えられた.
索引用語