セッション情報 一般演題(ポスター)

タイトル

P387 当院での大腸ESD導入に対する偶発症対策

演者 福澤誠克(東京医科大学消化器内科)
共同演者 原弥子(東京医科大学消化器内科), 真鍋智津子(東京医科大学消化器内科), 立花浩幸(東京医科大学消化器内科), 柳澤文彦(東京医科大学消化器内科), 野中雅也(東京医科大学消化器内科), 羽山弥毅(東京医科大学消化器内科), 八木健二(東京医科大学消化器内科), 大島敏裕(東京医科大学消化器内科), 高麻理(東京医科大学消化器内科), 片岡幹統(東京医科大学消化器内科), 川上浩平(東京医科大学消化器内科), 平良悟(東京医科大学消化器内科), 酒井義浩(東京医科大学消化器内科), 森安史典(東京医科大学消化器内科)
抄録 【背景】当院では2007年6月より大腸ESDを導入した.当院での大腸ESDに対する偶発症対策として1.患者苦痛軽減のためのCO2送気2.穿孔リスクの軽減を目的としたバイポーラー針状メス(B-knife)およびITナイフを使用している.最近では安全性の向上を目的に先端にTipを擁したポールチップタイプのB・一Knifeも併用している.また大腸は上部消化管(胃)と違い穿孔のリスクが高いと考え腹膜炎予防のために前処置はニフレック3000m1の内服および術当日朝からの抗生剤投与を行っている.【目的】大腸ESD導入初期の偶発症の頻度と対策について検討する.【対象] 2007年6月から2007年11月までに当院で行った大腸ESDll例を対象とした.【成績】病変の内訳はLST-NG;7例LST-G:4例占居部位Ce-T;6例D-S;2例R;3例平均切除標本径50±33(range;20-110)mm平均術時間220±224(30-800)分一括切除率は63.6%穿孔・後出血等の偶発症は認めなかった.すべての症例でCO2送気を使用したが問題となる偶発症は経験していない.【結論】大腸ESDはCO2送気下に大腸に特化した処置具を用いることで病変の占居部位に関わらず安全に行うことが可能であった.一方偶発症に対する予防としては熟達した内視鏡技術の習得先進病院での研修等によるトレーニングとともに偶発症を起こさないための十分な予備知識と期せずして起きてしまった場合の迅速かつ適切な対処法が必須と考える.
索引用語