セッション情報 | 一般演題(ポスター) |
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タイトル | P391 大腸sm癌EMR標本における特殊染色の有用性に関する検討 |
演者 | 永田信二(広島市立安佐市民病院内視鏡科) |
共同演者 | 嶋本文雄(県立広島大学生活科学部), 金子真弓(広島市立安佐市民病院病理部), 中山奈那(広島市立安佐市民病院内科), 斧山美恵子(広島市立安佐市民病院内科), 本田洋士(広島市立安佐市民病院内科), 川瀬理恵(広島市立安佐市民病院内科), 木村茂(広島市立安佐市民病院内科), 辻恵二(広島市立安佐市民病院内科), 大越裕章(広島市立安佐市民病院内視鏡科), 日高徹(広島市立安佐市民病院内科) |
抄録 | 【背景】大腸sm癌のEMR標本における脈管侵襲の有無を判定することは追加外科切除の適応の有無を決定するうえで重要である.【目的】大腸sm癌のEMR標本における且E染色で評価された脈管侵襲と特殊染色により評価された脈管侵襲を比較検討し有用性について検討する.【対象と方法】対象は広島市立安佐市民病院でEMRされた大腸sm癌30例である.全例につきホルマリン固定パラフィン包埋された腫瘍組織より連続切片を作成した.リンパ管侵襲(ly)はD2-40免疫染色静脈侵襲(v)はVictoria Blue Pt性線維染色を施行しHE染色における診断と比較検討しsm実測値浸潤先進部組織型と脈管侵襲率についても検討した.【結果及び考察】肥染色における1y陽性率は10%(3/30)v陽性率は0%(0/30)であった.免疫染色によるly陽性率は10%(3/30)弾性線維染色によるv陽性率は10%(3/30)でいずれもHE染色よりも高率であった. lyにおいてHE染色と免疫染色が一致したのは2例HE染色でのみ同定されたのが1例免疫染色のみで同定されたのが1例であった.vでは3例とも弾性線維染色で同定された. sm実測値別のly陽性率はHE染色:smlOOOμm未満0%(0/6)smlOOOpm以上125%(3/24)免疫染色:smlOOOpm未満0%(0/6)smlOOOpm以上12.5%(3/24)v陽性率はHE染色:sm1000pm未満0%(0/6)smlOOOym以上0%(0/24)弾性線維染色;smlOOOym未満0%(0/6)smlOOOpm以上125%(3/24)であった. HE染色または特殊染色による脈管侵襲陽性例の組織型はすべて浸潤先進部組織型が高分化型癌以外であった【結語】sm浸潤1000pm以上または浸潤先進部組織型が高分化抗癌以外の大腸sm癌EMR標本における脈管侵襲の判定にHE染色以外にD2-40免疫染色およびVictoria Blue弾性線維染色を用いることは重要と思われた. |
索引用語 |