セッション情報 | 一般演題(ポスター) |
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タイトル | P393 大腸癌のFDG-PET/CTによる術前画像診断能の検討 |
演者 | 武藤修一(苫小牧市立病院消化器科) |
共同演者 | 三浦洋輔(苫小牧市立病院消化器科), 曽我部進(苫小牧市立病院消化器科), 久保公利(苫小牧市立病院消化器科), 高橋宏明(苫小牧市立病院放射線科), 広瀬邦弘(苫小牧市立病院放射線科), 高橋周作(苫小牧市立病院放射線科), 市川伸樹(苫小牧市立病院放射線科), 久保公三(苫小牧市立病院外科), 佐治裕(苫小牧市立病院放射線科) |
抄録 | 【目的】当院でFDG-PET/CTが施行されて術後病理所見まで確認できた大腸癌症例について腫瘍の大きさ深達度腫瘍マーカーのCEA高値症例とFDG-PET集積の値としてのSUVmaxとの関係リンパ節転移についての診断料など有用性を検討した【方法】H18年10月から平成19年10月までの当院でFDG-PET/CT検査を施行した大腸癌手術症例36症例(男性18例女性18例平均年齢68.4歳(35歳~89歳))41綴を対象とした.【囎】大腸癌の最大径は平均43㎜(最大IOOmm刷・10mm)であり腺腫内癌(最大径10mmのM癌)の1病変を除いて描出可能(97.6%)であった最大径とSUVInax値は大きくなるほどSUVmaxが高値になる傾向を認めR=O.61で統計学的に有意差が見られた.CEA高値症例と基準値内症例ではSUVmaxの平均値は13.3(9症例.SUVmax値は6.88から2034)と12.3(25症例. SUVmax値は2.82から25.75)と有意差は見られなかった.SM以浅とMP以上でSUVmax値を検討したがそれぞれ平均7.28(病変102.47から13.59)と平均13.58(病変305.30から25.75)でMP以上でSUVmaxが高い傾向が見られたが統計学的有意差は認めなかった.FDGのリンパ節集積については感度は684%特異度は90.9%正診率は805%であった.【結論】FDG-PET/CTは大腸癌術前のリンパ節転移において特異度は高いが感度は高いとは言えずリンパ節転移の診断能としては不十分といえた.また術前のSUVmaxやリンパ節転移からは大腸癌のステージや深達度を推測することは難しいと考えられた.しかし肝臓や肺へのCTだけでは判別できない遠隔転移を描出することもできるモダリティであることも周知の事実でありPET-CT有施設では大腸がんの術前検査として必須と考える.ただその限界を知ることも必要であり今後も症例を重ねて大腸癌症例の予後や転移など検討を重ねていく必要があると考えられた |
索引用語 |