セッション情報 | 一般演題(ポスター) |
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タイトル | P395 多臓器癌を同時性異時性に合併した大腸癌の臨床的検討 |
演者 | 佐藤美信(藤田保健衛生大学外科) |
共同演者 | 前田耕太郎(藤田保健衛生大学外科), 花井恒一(藤田保健衛生大学外科), 升森宏次(藤田保健衛生大学外科), 小出欣和(藤田保健衛生大学外科), 松岡宏(藤田保健衛生大学外科), 勝野秀稔(藤田保健衛生大学外科), 船橋益夫(藤田保健衛生大学外科), 安形俊久(藤田保健衛生大学外科), 野呂智仁(藤田保健衛生大学外科), 本多克行(藤田保健衛生大学外科) |
抄録 | 【目的】本研究では他臓器癌を合併する大腸癌の臨床的特徴を明らかにすることを目的とした.【対象および方法】他臓器癌を合併した原発性大腸癌71例(直腸癌25例Rsを含む結腸癌46例)の臨床的特徴を非重複癌1266例と比較しさらに大腸癌後に発症した異時性癌を対象に臨時性癌発見における大腸癌術後フォローアップの意義について検討した【結果】大腸癌発見時の年齢は非重複癌の62.8±1L4(mean±SD)歳に対し重複癌では67.2±9.12歳と有意に高齢であった.大腸癌の組織型は非重複癌の91.8%(1163例)が高分化または申分化腺癌であったのに対し重複癌では845%(60例)と有意に低率であった重複癌の遠隔転移率は8.5%(6例)根治度A症例における再発率は18.0%(61例中11例)で非重複癌の各々15.1%(191例)132%(1036例中137例)と差を認めなかったが転移形式では非重複癌の20。4%(39例)に腹膜播種を認めたのに対し重複癌では66.7%(4例)と有意に高率であった.重複癌の再発臓器は63.6%(7例)が肝再発で非重複癌の27.0%(37例)に比べて有意に高率である一方局所再発は認めず非重:複癌の25.5%(35例)に比べて有意に低率であった.重複臓器は胃34例肺6例乳腺5例の順で33例が同時性38例が異時性であった.異時性癌の占める割合は結腸癌の63.9%(23例)に対し直腸癌では42.9%(15例)と少ない傾向を認めた.異時性癌の発生順は結腸癌では65.2%(15例)直腸癌では467%(7週目で大腸癌が先行して発症した大腸癌発症後他臓器癌が診断されるまでの期間は66.7%(10例)が3年以内86.7%(13例)が5年以内であった.大腸癌先行重複癌の発見動機は8例が症状7例が大腸癌のフォローアップ検査であった.【結論】大腸癌を含む重複癌は胃癌の合併が多く大腸癌術後5年間は他臓器癌にも配慮したフォローアップが望ましいと考えられたまた再発部位では肝再発に配慮したフォローアップを要すると考えられた. |
索引用語 |