セッション情報 一般演題(ポスター)

タイトル

P397 腸重積を繰り返した虫垂粘液腺腫の1例

演者 大本孝一(公立学校共済組合外科)
共同演者 八木斎和(公立学校共済組合外科), 堀場隆雄(公立学校共済組合外科), 井上保(公立学校共済組合外科), 佐藤榮作(公立学校共済組合外科), 折原明(公立学校共済組合外科)
抄録 症例は48歳女性2007年9月嘔気嘔吐食欲不振にて当院に入院となった.腹部CT検査腹部エコーにて上行結腸にtarget signを認め腸重積が疑われた.大腸内視鏡を施行したところ送気下に重積は解除された.内視鏡的には虫垂入口部をはっきりと確認することが出来なかったが盲腸部位に膨隆を認め粘膜下病変が疑われた.盲腸粘膜の生検結果はgroup1であった.その後腸管壊死や腸閉塞の所見が見られなかった為術前精査を進めていたところ腹痛を認めた為再度腹部CT検査腹部エコー注腸造影を施行した.注腸造影では横行結腸に蟹爪様の途絶を認め重積が確認された.病変が回盲部の粘膜下病変による腸重積と診断し全身麻酔下にて回盲部切除を行った.病理組織検査の結果では虫垂粘液腫であった.術後経過良好で術後16日目に退院された.今回我々は比較的稀な腸重積をきたした虫垂粘液腫の1例を経験したので文献的考察を加え報告する.
索引用語