セッション情報 一般演題(ポスター)

タイトル

P398 Cronkhite-Canada症候群に腸重積を合併した1例

演者 早石宗介(近畿大学医学部消化器内科)
共同演者 石川恵美(近畿大学医学部消化器内科), 南康範(近畿大学医学部消化器内科), 上田和毅(近畿大学医学部外科), 工藤正俊(近畿大学医学部消化器内科)
抄録 症例は52歳男性.既往歴は特記事項なし.平成17年7月に近医より消化管ポリープ精査目的で紹介され下部消化管内視鏡検査を行ったところ全結腸に有茎から亜有茎の穎粒状で発赤を伴い多発する大小のポリープを認めた.一部のポリープにEMRを試行し粘膜上皮の過形成と拡張する腺管の病理学的所見からCronkhite-Canada症候群と診断した.また上部消化管内視鏡検査でも同様にポリープが散在し爪萎縮も認めた.他に自覚症状がなく外来にて経過観察していたが平成19年6月4日に突然の腹痛および下痢のため受診となった.腹部診察にて膀上部に腫瘤を触知し腹部エコーでは同部に肥厚した腸管とターゲットサインを認めCTでは横行結腸に重値している所見を認めたことから腸重積と診断した.採血検:査からCRPWBCLDH値等の上昇がないことや腹膜刺激症状を伴っていないことから内視鏡的整復術を試みることとした.緊急下部消化管内視鏡では横行結腸に発赤した比較的大きなポリープを先進部として重積を認め内視鏡操作および送気により重積を解除することができた.その後腹痛が再燃することなく3日後に退院となった今回ポリープを起点とした腸重積を発症するも内視鏡的に整復し得たCronkhite-Canada症候群の一例を経験したので報告する.
索引用語