セッション情報 一般演題(ポスター)

タイトル

P409 当科における高齢者肝細胞癌患者についての検討

演者 長谷川浩司(国立病院機構三重中央医療センター消化器科)
共同演者 子日克宣(国立病院機構三重中央医療センター消化器科), 渡邉典子(国立病院機構三重中央医療センター消化器科), 下村誠(国立病院機構三重中央医療センター外科), 谷川寛自(国立病院機構三重中央医療センター外科), 吉峰修時(国立病院機構三重中央医療センター外科), 田中剛史(国立病院機構三重中央医療センター内科)
抄録 【目的】近年人口の高齢化および人口比率の地域格差がみられる中当科における高齢者肝細胞癌(以下HCC)の特徴について検討をしたので報告する.【対象】1999年から2006年までに当科に入院したHCC141例(男:女=100:41).診断時年齢75才以上を高齢者とした.【成績】高齢者HCCは39例(男=女=23:16)で全体の27%.高齢者HCC患者の成因の割合はHBV:HCV;その他=3%:59%:38%で非高齢者HCCではHBV:HCV:その他=11%:68%:22%で若年者に比してHBV感染が少ない傾向にあった. TNM分類では1:II:m:IV;15%:38%:44%=3%非高齢HCCで1:II:III : IVニ30%:25%:29%:14%と高齢者HCCで進行例がやや多かった. Child分類では高齢者HCCではA:B:C ・69%:23%:8%非高齢者HCCではA:B:C=62%;29%:7%と差違はみられなかった.5年生存率においても高齢者および非高齢者で有意差はみられなかった.【結論】高齢者HCCでは女性の比率が増加しHBV肝炎の割合が低下していた.またTNM分類では1の症例が少なくやや進行症例が多くみられた.Child分類では差違はみられなかった.5年生存率では有意差はみられなかった.
索引用語