セッション情報 | 一般演題(ポスター) |
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タイトル | P410 非B非C肝細胞癌の臨床的検討-特にミラノクライテリア内症例について- |
演者 | 小泉洋平(愛媛県立中央病院消化器内科) |
共同演者 | 平岡淳(愛媛県立中央病院消化器内科), 山本安則(愛媛県立中央病院消化器内科), 土居裕和(愛媛県立中央病院消化器内科), 市川壮一(愛媛県立中央病院消化器内科), 長谷部昌(愛媛県立中央病院消化器内科), 矢野誠(愛媛県立中央病院消化器内科), 宮本安尚(愛媛県立中央病院消化器内科), 二宮朋之(愛媛県立中央病院消化器内科), 堀池典生(愛媛県立中央病院消化器内科) |
抄録 | 【目的】当科で経験した肝細胞癌(以下HCC)のうちアルコール歴のないHCV抗体陰性HBV抗原陰性(以下非B非C)の症例特にミラノクライテリア内の症例について臨床像を検討した.【方法】2000年1月から2007年9月に当科にて初めてHCCと診断加療された581例のうち非B非C患者57例を対象としHCV陽性患者427例を対照群とした.【成績】当院におけるHCC初発患者のうちアルコール多飲歴のある患者を含めると17%が非B非Cであった.そのうち今回検討を行ったアルコール歴がない症例は非B非C全体の75.4%にみられた.非B非C症例の平均年齢は71歳男女比は39:18TNM stagel:II:III:IVは3:33:11:10であった. HCV症例(68歳)に比べ高齢であった(P<O.05).初回治療法は手術:ラジオ波焼灼療法:エタノール注入療法:肝動脈塞栓術:無治療 24:9:2:17:5.非B非C症例でHBc抗体を測定した43症例中18例で陽性であった.ミラノクライテリア内で根治術を施行し得た非B非C症例17例と同HCV陽性群211例では年齢TNMstageに差はみられずアルブミンは非B非C群に比べてHCV群において低値(4.Ovs3.7g/dl:P〈0.005)腫瘍径(54.8vs23.lmm:P<0.001)が非B非C群において大きい傾向がみられた.観察期間中死亡例がなく生存率での比較はできないが無再発生存率では両群問に有意差は見られなかった.【結論】HBc抗体がその41.9%に陽性であり潜在性のHBV感染が関与している可能性が示唆された.また根治術後の無再発生存率はHCV陽性患者と差がみられず根治術後も慎重なフォローアップが必要と考えられた. |
索引用語 |