セッション情報 一般演題(ポスター)

タイトル

P413 進行肝細胞癌に対するPEG-IFNα-2b(ペグイントロン)併用5-FU肝動注化学療法

演者 桐越博之(横浜市立大学附属病院消化器内科)
共同演者 米田正人(横浜市立大学附属病院消化器内科), 馬渡弘典(横浜市立大学附属病院消化器内科), 藤田浩司(横浜市立大学附属病院消化器内科), 日暮琢磨(横浜市立大学附属病院消化器内科), 小林規俊(横浜市立大学附属病院消化器内科), 窪田賢輔(横浜市立大学附属病院消化器内科), 後藤歩(横浜市立大学附属病院消化器内科), 上野規男(横浜市立大学附属病院消化器内科), 斉藤聡(横浜市立大学附属病院消化器内科), 中島淳(横浜市立大学附属病院消化器内科)
抄録 【目的】進行肝細胞癌(HCC)特に肝両葉多発例・門脈腫瘍塞栓合併例に対する治療は経りザーバ潮繋動注化学療法が選択されることが多く種々のレジメンの報告が存在する.我々は一昨年・昨年の本学会でペグイントロン併用5-FU肝動注化学療法について報告したその後さらに症例を蓄積しretrospectiveに検:深したので報告する.【対象】2005年から肝両葉に多発するHCC門脈腫瘍塞栓を合併したHCC(進行度分類TNM stage mIVA)13例.男性:11女性:2平均年齢69歳(62~78歳)肝疾患の原因はHCV:7HBV:1HBV+HCV:1nonBnonC:1アルコール:3.肝機能はChild-Pugh A:8B:5肝障害度A:7B:4C:2. TNM分類はstage m::10IVA:3. JISスコアは2:3:4=6:6:1例であった.【方法】十分なインフォームドコンセントを得たうえで肝動注リザーバーを挿入後ペグイントロン50’一100pg/bodyをdayl8に皮下投与5-FU 350’一500mg/bodyをday1~58~12にリザーバーからバルーンポンプで24時間持続投与し1クールとした.治療効果は2クール終了後ダイナミックCTを施行し判定した.【成績】抗腫瘍効果はCR:PR:SD;PD=1:3:6:3で奏功率31%腫瘍制御率77%であった.生存率は現在まで6ヶ月85%12ヶ月74%18ヶ月64%無増悪生存期間8.3±4.9ヶ月である.AFP低下例は10例(77%)PIVKA-II低下例は9例(69%)存在した.副作用は1例でNCI-CTCgrade 2のWBC低下・血1j・板低下を認め2例でgrade 2の紅皮症を認め投与中止に至った.他例では肝・腎機能消化器系造血系などを含め重篤な副作用は認めなかった.【結論】ペグイントロン併用5-FU肝動注化学療法はcost bene・fitに優れ重篤な副作用も比較的少ない点で有用であると考えられた.今後更なる症例の蓄積経過観察をしていく方針である.
索引用語