セッション情報 | 一般演題(ポスター) |
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タイトル | P417 肝癌に対する肝動脈塞栓療法における超高感度CRPの有用性の検討 |
演者 | 小川眞広(日本大学医学部・消化器肝臓内科) |
共同演者 | 松本直樹(日本大学医学部・消化器肝臓内科), 中河原浩史(日本大学医学部・消化器肝臓内科), 廣井喜一(日本大学医学部・消化器肝臓内科), 山本敏樹(日本大学医学部・消化器肝臓内科), 大城周(日本大学医学部・消化器肝臓内科), 松岡千花子(日本大学医学部・消化器肝臓内科), 天木秀一(日本大学医学部・消化器肝臓内科), 田中直英(日本大学医学部・消化器肝臓内科), 森山光彦(日本大学医学部・消化器肝臓内科), 清水武則(日本大学生産工学部・応用分子化学科), 小森谷友絵(日本大学生産工学部・応用分子化学科), 神野英毅(日本大学生産工学部・応用分子化学科) |
抄録 | 【目的】C-反応性蛋白(CRP)は急性期蛋白の代表的な検査の一つで炎症マーカーとして広く臨床的に利用されている最近ではラテックス凝集法などの改良によりCRPの高感度化が進み現在高感度CRPとして有用性は認められている.今回我々は当大学の生産工学部においてCRP測定法の開発によりさらなる低濃度域での測定することが可能となったため当院の倫理委員会の承諾を得てt肝細胞癌症例に対し肝動脈塞栓療法前後で検査を行いその臨床的有用性を検討したので報告する.【対象1駿河台日本大学病院において臨床的に肝細胞癌の診断が下され肝動脈塞栓療法を施行した16症例とした.【方法】対象症例に対し採血を術前および術後1日4日に採血を行いその推移を通常のCRP検査と以下の方法で作成した超高感度CRPとの比較検討をした今回測定した超高感度CRPは遺伝子組換えによって得られたCRPを抗原とした抗CRPポリク月一ナル抗体10rng/【nlにam血。 acidspacerラテックス試薬を10mg/mlを加え新規の方法による高感度試薬を作製し全自動免疫血清検査システムLP】A-S500を用いて近赤外比濁法(LPIA法)で測定した.【結果】通常のCRPでは術後4日にはじめて陽性となった症例が68.8%に認めたのに対し高感度化したCRPではそれ以前に75%が陽性で4日目に上昇した症例は25%のみであり従来法と比較し早期より鋭敏に反応した.【考察】これまでの検討により正常値をCRP400ng/mlと設定したが肝硬変症や肝癌の進行症例では前値が既に高く従来法でも25%で陽性であった陽性の有無のみではなく高感度化したことにより微細な変化を反映するため前野との比較により治療後の病態把握をすることが重要と考えられた今後検討を加え治療が与える侵襲の程度を客観的に判定する一指標となることが期待された. |
索引用語 |