セッション情報 |
一般演題(ポスター)
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タイトル |
P428 Perfluorobutane gas microbubbles(Sonazoid)造影エコー下肝生検にて確定しえた自己免疫性肝炎を合併した肝平滑筋腫の一例
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演者 |
長野健一(国家公務員共済組合連合会名城病院消化器内科) |
共同演者 |
木本英三(国家公務員共済組合連合会名城病院消化器内科), 大岩哲哉(国家公務員共済組合連合会名城病院消化器内科), 清水秀幸(国家公務員共済組合連合会名城病院消化器内科), 水谷太郎(国家公務員共済組合連合会名城病院消化器内科), 早川哲夫(国家公務員共済組合連合会名城病院消化器内科) |
抄録 |
74歳女性.既往歴:10年前に子宮下垂にて子宮摘出術施行 現病歴:高血圧症にて近医に通院していたが平成19年5月からAST 135][U/lALT 1681U/1 r-GTP 691U/1と肝障害出現したため精査目的にて当院紹介された.自覚症状なし.平成19年7月18日AST 3271U/I ALT3971U/1 r-GTP 2181U/I ALP 2941U/1 T-Bil 1.42mg/dlと肝障害を認めた.抗核抗体640倍IgG 4846mg/dl抗ミトコンドリア抗体(一)肝生検にて肝細胞のロゼット形成も認められ自己免疫性肝炎の国際基準を満たしたため自己免疫性肝炎と診断した.腹部CTで肝S3に血管腫S7に直径約13mm程度の乏血性腫瘍を認めた.乏血性腫瘍は単純CTでも10w densityで動脈楓平衡相とも造影効果は認められなかった.MRIでもS7病変はT2でやや高信号を呈したが造影効果はなく転移性肝腫瘍が疑われた.上部消化管内視鏡下部消化管内視鏡検査では特に異常を認めなかった。腹部エコーではわずかな低エコーを示す辺縁不明瞭な病変であったがPerfluorobutane gas microbubbles(Sonazoid)を使用し造影エコー下にて辺縁明瞭な低エコー腫瘍像が得られたため確定診断のため造影エコー下にて肝生検を施行した採取された組織はSMA染色陽性デスミン染色陰性の核異型のない平滑筋組織を含む組織であり肝平滑筋腫と診断した.自己免疫性肝炎に対してはステロイド投与し肝障害は改善し肝平滑筋腫は経過観察している.肝平滑筋腫の報告例ははこれまでに世界で数歯にすぎない稀な疾患であり本例のような小腫瘍での報告例はない.Sonazoid超音波造影剤が肝生検に有用であったため報告した. |
索引用語 |
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