セッション情報 一般演題(ポスター)

タイトル

P441 消化器内科入院患者におけるSGAと在院期間の検討

演者 白木亮(岐阜大学病院消化器内科)
共同演者 村上啓雄(岐阜大学病院生体支援センター), 森脇久隆(岐阜大学病院消化器内科)
抄録 【目的】近年栄養管理の重要性が再認識され積極的な栄養i療法が行われるようになってきた.SGA(subjective global assessment)は簡便で経費も必要としない栄養アセスメント法であり栄養スクリーニングとして利用されている.今回岐阜大学医学部附属病院消化器内科入院患者にSGAを用いて栄養アセスメントを行いSGAおよび各種客観的栄養指標と在院期間との関連につき検討を行った【方法】2004年7月~2005年4月に当院当科に入院した患者262名を対象とした.消化管疾患94名肝疾患111名胆膵疾患57名であった.男女比は消化管疾患56:38肝疾患59 : 52胆膵疾患30=27年齢は全体63±18歳消化管疾患64±18歳肝疾患64±13歳胆膵疾患62±12歳であった.悪性疾患:良性疾患は全体110:152消化管疾患38:56肝疾患43:68胆膵疾患29:28であった.SGAおよび身体計測は入院3日以内に熟練した管理栄養士が施行しSGAおよび各種客観的栄養指標と在院期間との関連につき検討を行った.【結果】1.入院患者の約5割にSGAでの栄養不良群が存在した.2.SGAはBMI(body mass index)・%AMC (arm muscle circumference) ’ O/o TSF (triceps skinfold thick-ness)・アルブミン値・総:コレステロール値・リンパ球数の客観的栄養指標と相関を認めた.3.在院期間は悪性疾患群・胆膵疾患群にて有意に長くSGA・%AMC・%TSF・アルブミン値と相関を認めた。4.多変量解析にて在院期間を予測するうえでSGAが最も優れていた.【結論1SGAは消化器疾患領域において栄養障害のスクリーニングに有効であり栄養障害を認めた患者は在院期間の長期化が予測され栄養学的介入が必要であると考えられた.
索引用語