セッション情報 一般演題(ポスター)

タイトル

P443 CDDPTS-1併用療法が奏効した腹膜漿液性乳頭状腺癌の一例

演者 笠原薫(函館五稜郭病院消化器内科)
共同演者 村瀬弘通(函館五稜郭病院消化器内科), 鈴木亮(函館五稜郭病院消化器内科), 高丸博之(函館五稜郭病院消化器内科), 菅原伸明(函館五稜郭病院消化器内科), 山内英敬(函館五稜郭病院消化器内科), 小林寿久(函館五稜郭病院消化器内科), 矢和田敦(函館五稜郭病院消化器内科), 志谷真啓(北海道立江差病院)
抄録 症例は55才女性.平成19年7月腹部腫瘤を主訴に道立江差病院受診腹部CTにて腹腔内に腫瘤性病変腹水貯留を認め精査加療目的に7月25日当院へ紹介された.上部及び下部消化管内視鏡では特記すべき異常は認めなかったが横行結腸に腸管外からの圧迫ひきつれの所見を認めた.婦人科を受診するが子宮及び卵巣付属器には異常は認めなかった.血液検査ではCA125が704U/mlと上昇していた.造影CTMRIにて腹膜の腫瘍性変化が強く疑われたため診断確定のため外科へ依頼し開腹生検を施行した.結果は漿液性乳頭状腺癌であり卵巣に異常を認めないため腹膜原発と診断した8月31日よりCDDP20mg/body(day1815)TS-180mg/body(day1-21)を開始した.腹部腫瘤は縮小しCA125も180U/mlと低下現在も外来にて治療継続中である.腹膜原発漿液性乳頭状腺癌はまれな疾患で中腎傍管(ミューラー氏管)上皮由来の腺癌である.臨床的病理学的に卵巣の漿液性乳頭状腺癌に類似し主に腹膜大網に播種する.若干の文献的考察を含めて報告する
索引用語