セッション情報 |
一般演題(ポスター)
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タイトル |
P452 胃癌術後多発性骨転移によるDIC合併例の検討
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演者 |
土田知史(神奈川県立がんセンター消化器外科) |
共同演者 |
長晴彦(神奈川県立がんセンター消化器外科), 吉川貴己(神奈川県立がんセンター消化器外科), 円谷彰(神奈川県立がんセンター消化器外科), 小林理(神奈川県立がんセンター消化器外科) |
抄録 |
【はじめに】胃癌の再発形式で骨転移は比較的まれであるが癌のび慢性骨髄浸潤によりdisseminated intravascular coagulation(DIC)などを併発し急速な経過をたどることが多い.今回多発性骨転移によりDICを合併した3例を経験したので報告する。【症例】症例1.51歳女性.T3NIMO stage3Aに対し術後補助療法としてTS-1を内服していた.11か月目に高熱が持続しCTで多発胸腰椎転移を認めた.血小板はが徐々に低下しFDPは著明に上昇していた.本人の強い希望により5-FU+MTXによる化学療法を行ったがDICの改善が得られず死亡した.症例2.62歳女性.T3NOMO stage2TS-1による術後補助療法を行ったが術後2年目に腹膜播種再発を来たした.PTXCPT-11CDDPによる抗癌剤治療を行うも効果が得られなかった.術後3年9か月歯肉・皮下出血が出現血小板の低下を認めCTで多発胸腰椎転移を認めた.対症療法を行うも約3週間で死亡した.症例3.74歳男性.T3NIMO stage3A術後補助療法は行わず術後3年半の検査では異常を認めなかった.術後4年目に腰痛が出現しMRIで多発胸腰椎転移を認め血小板の低下も認めた.抗癌剤治療は希望せず現在緩和治療中である.【結語】骨転移によるDICを合併した場合治療には抗癌剤の投与が不可避と思われるが若干の奏効例の報告を認めるのみでありその有効性は確立されていない.抗癌剤治療の進歩に伴い今後DICを合併する骨転移が増える可能性もあり文献的考察を加え報告する. |
索引用語 |
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