セッション情報 | 一般演題(ポスター) |
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タイトル | P454 S-1治療抵抗性進行・再発胃癌に対する2nd line治療の有効性および予後予測因子の検討 |
演者 | 津田政広(兵庫県立がんセンター) |
共同演者 | 西崎朗(兵庫県立がんセンター), 池田篤紀(兵庫県立がんセンター), 山本佳宣(兵庫県立がんセンター), 白川勝朗(兵庫県立がんセンター), 仁木敏晴(兵庫県立がんセンター), 堀田和亜(兵庫県立がんセンター), 廣畑成也(兵庫県立がんセンター) |
抄録 | 【目的】S-1治療抵抗性進行・再発胃癌に対し2nd lineも含めた後治療の有効性および2nd・line以降の予後予測因子を生存期間からretrospectiveに検討した.【方法】対象:2002年12月より2007年8月までに当院当科で加療した進行・再発胃癌218症例のうちS-1治療抵抗性となった73症例.背景:年齢中央値63.5歳(23-77)PSO:1:2:3=36/31/4/L原発巣切除あり:なし=47/26術後補助化学療法(有/無)10/63組織型(intestinal/di血se)26/47転移部位(肝:リンパ節:腹膜播種=19:36:32)前例2次治療開始生存期間は初回治療で前例S-1を行っておりPDとなった後の2次治療開始日を起算日としKaplan-Meier法を用いて算出した【結果】first line S-1のTTFは175日であり2nd line以降のMSTは276日.2nd line治療はCPT-11/CDDP(CCPT)群:Paclitaxel(PTX)群:MTX/5-FU(MF)群:BSC群=23:36:5:9MSTは312:269:194:55とBSCに比し治療群はOSの延長は認めるものの各治療群問で有意差を認めなかった.ただCCPT群は他に比較し良好で特に腹膜播種のない肝転移症例ではその傾向がもっとも強かった.ただCCPT群に比しPTX群の3rd lineへの移行率が悪い等のselection biasも見られた.予後予測因子の検討では2nd line前背景因子の単変量解析で有意差の見られたPS原発巣切除ありS-1治療反応性がnonPDであることおよび治療因子も含めてCOXハザード法による多変量解析を行った結果CPT/CDDP>PTX>S-lnon-PD(〉原発巣切除あり)が独立した予後因子であることが示された.【結論】S-1治療抵抗性胃癌に対する2nd line選択で特に腹膜播種のない肝転移症例はCCPTが有用である可能性が示唆された.また多変量解析の結果から丘rst line(S-1)の反応性が重要であるだけでなく治療経過の中で可能なら原発巣切除を組み込んだ集学的治療を考慮することが予後の延長につながる可能性も示唆された |
索引用語 |