セッション情報 | 一般演題(ポスター) |
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タイトル | P457 放射線療法が奏功したH.pylori/API2-MALT1キメラ遺伝子陰性超高齢者胃MALTリンパ腫の1例 |
演者 | 岡信秀治(中国労災病院内科) |
共同演者 | 田中友隆(中国労災病院内科), 吉見聡(中国労災病院内科), 村上英介(中国労災病院内科), 高亀亜希(中国労災病院内科), 久賀祥男(中国労災病院内科), 守屋尚(中国労災病院内科), 大屋敏秀(中国労災病院内科), 村上祐司(中国労災病院放射線科) |
抄録 | 症例は93歳女性.近医での上部内視鏡検査で胃体上部大隊に不整形の潰瘍を認め生検でMALTリンパ腫の診断となり当科紹介となった.血清抗体価・尿素呼気テスト・迅速ウレアーゼテスト・組織鏡検すべてにおいてH.pyloriは陰性であった.超音波内視鏡・CT・Gaシンチにて精査の結果Lugano Workshop分類のstage Iと診断した.また内視鏡下生検組織を用いたRT-PCR法にてAPI2-MALT1キメラ遺伝子陰性であった.まず最初にH.pylori除菌療法を施行するも治療効果認めなかったため放射線療法を追加施行した.93歳と超高齢のため病変近傍に内視鏡下クリップにてマーキングを行い病変部を含む胃1/2を照射野にして根治目的でtota130Gy照射した.治療中特に有害事象は認めず経過良好であった.治療終了1ヶ月後の上部内視鏡検査では腫瘍は消失し同部位からの生検でもMALTリンパ腫の像は認められなかった.API2-MALT1キメラ遺伝子陰性の胃MALTリンパ腫のなかにはd三ffuse large B cell lymphomaへの移行例もあり2次療法として放射線療法が有用であるといわれている.今回93歳と超高齢ながら放射線療法にて安全に治療できた旺pylori/API2-MALT1キメラ遺伝子陰性胃MALTリンパ腫の1例を経験したので若干の文献的考察を加えて報告する。 |
索引用語 |